「はぁ?」と鳴く猫ミームの元ネタは、世界中に400万人のフォロワーをもつ「癒し系猫」 オーストラリア
15歳の太っちょ猫が、人気者に
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猫のBender(15歳)は、いまやカイリー・ミノーグやAC/DCに匹敵する「オーストラリア出身の大スター」です。なにせTikTokで320万人、Instagramで70万人以上のフォロワーがいるのですから。
メルボルンに住む体重13キロの太めのBenderが有名になったきっかけは、猫ミームの元ネタになったこと。2021年に飼い主が投稿したBenderのビデオの鳴き声が、2年後にネット民によって「huh?(はぁ?)」というセリフに吹き替えられ、この動画がたちまちシェアされ、爆発的な人気になりました。
「はぁキャット」という愛称をもらい、熱心なファンたちはこの猫の肖像画やぬいぐるみまで制作するほど。「おかっぱ頭」のような毛並みのBenderをまねてヘアカットをしたり、体にBenderの入れ墨を入れる熱狂的なファンまでいるといいます。
「はぁキャット」の飼い主は73歳女性
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Benderの飼い主はNellie Cageさん(73歳)です。メルボルン郊外の小さな高齢者用アパートに住んでいます。彼女が愛猫のビデオを投稿した当初は、自分がコンテンツクリエーターになるなんて思ってもみませんでした。
しかし今では、SNSで「はぁキャット」のページを運営し、熱心に情報を更新しています。
「最初はときどき投稿をする程度でした。でもある日、Benderがさかんに鳴いているビデオを投稿したら、だれかがその鳴き声を吹き替えて、一気に拡散したのです。うちの古い欧州風のカーペットも背景に映っているのですが、それを見て『Benderは東欧出身だ』と誤解しているネット民も多いようですね」と話す彼女。
「Benderは家の中では好きなことだけをし、王様のような存在です。録画のタイミングもこの猫の気分次第です。カメラを取り出すとニャーニャー鳴くものの、実際に録画を始めるとそっぽを向いたりもします。
いつも空腹で、人気のきっかけとなったビデオの中でも冷蔵庫の前で食べ物をねだっていました。今はダイエット中なのですが、Benderのことが大好きなアパートの隣人たちがこっそりご飯をあげてしまうので、なかなかうまくいきません」
癒し系の魅力で、人々を幸せに
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Nellieさんの孫Bastianくん(9歳)は「有名な“はぁキャット”が『おばあちゃんの飼い猫だ』と学校で話しても誰も信じてくれないんだ」と心外そうです。
彼も弟のBenくんも「一番好きなのは、Benderの毛がふわふわしているところ。すごい人気なのもうれしいよ」といいます。
思いがけずコンテンツクリエーターになったNellieさんですが、今ではネットに精通し、毎日が楽しくてたまらないといいます。
「わたしは幸せです。この猫のビデオを見る人たちにも、幸せな気持ちになってほしいと思います」
Nellieさんの娘のNikkiさんはBenderの人気の理由について、こう考えています。
「単純に猫が走り回る姿を見るだけで、人々は幸せな気分になるのでしょう。Benderはすごくわかりやすい『癒し系』の猫なので、そのシンプルさが受けているのだと思います」
出典:Large, loved and famous: Meet 'Huh Cat', the Aussie feline catapulted to internet stardom