仕事中睡魔に襲われる人必見!眠くならないランチのとり方とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話】
自律神経の急転換を防ぐ
昼食後に、どっと疲れを感じたり眠気に襲われたりすることがあります。これは食事中に交感神経が一気に優位になり、食後は一転して副交感神経が優位になる「急転換」からくるもの。
食事中は「食べる」という行為で体が活発に動き、副交感神経の働きが高まります。車に例えればアクセル全開の状態。
しかし食後は血流が消化器官に集中し、脳の血流が不足して頭がぼんやり。胃腸が活発に動くことで副交感神経も急激に優位になり、いわばブレーキをいきなり踏んだ状態に。よって、不意に疲れを覚え眠くなってしまうのです。けれどもこの現象は昼食のとり方で防げます。
ポイントは2つ。まず、食べる前にコップ1~2杯の水を飲むこと。そうすると腸が反射的に反応して動き出します。あらかじめ腸の働きを活発にしておくことで、食事中も副交感神経をある程度優位に保ち、「急転換」を防ぐのです。
もう一つは、ゆっくりよく噛んで「腹6~8分目」の量を食べること。よく噛むことで食事中に徐々に副交感神経を優位にします。さらに、少なめの量に抑えることは、食後の脳への血流不足を防ぐことになります。満腹まで食べるより、頭がぼーっとしたり疲れを感じることも少なくなります。
それでもお腹いっぱい食べたいときは、必ず食前に水1〜2杯を飲んだ上で、食べる順番を生野菜→たんぱく質→炭水化物にするとよいでしょう。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』 著:小林弘幸