謎の痛み、ストレスが原因かも? 自律神経と痛みの深い関係
自律神経による不調・症状1「痛み」
自律神経の乱れで生じる症状例
頭痛・片頭痛・天気痛/腰痛・背中の痛み・肋間神経痛/肩こり・首の痛み/胃痛・腹痛/胸痛/のどの痛み・歯の痛み
全く異なる作用をもつ交感神経と副交感神経は、どちらか一方が優位になるよりも、「1:1」のバランスで働く
ほうが理想です。このバランスが交感神経優位に傾くと、不快な症状が出始めます。その症状のひとつが「痛み」です。自律神経と痛み、一見、繋がりがないように思える両者ですが、どのようなメカニズムで痛みは生じるのでしょうか。
事の発端は、イライラしたり緊張したり、ストレスを感じることから始まります。すると交感神経の働きが高まり血管が収縮し、血流が悪くなります。これが一時的なものならまだいいのですが、緊張状態が長く続くと交感神経が常に高いままで、通常は夕方から夜にかけて優位になる副交感神経がうまく働かなくなってしまいます。血管は収縮したままとなり、長時間にわたって血流が滞ることに。そうなると、体に酸素や栄養素が行き渡らず筋肉はこわばり、肩こりや腰痛、頭痛、関節痛などの痛みが生じやすくなります。
また、副交感神経は食べたものの消化を助ける役目があるので、働きが低下すると消化不良を起こし、胃痛につながることも。もし、病院へ行っても原因がわからない慢性的な痛みがあれば、それはストレスによって自律神経が乱れたせいかもしれません。ゆっくり風呂に浸かるなど、心身をリラックスさせてあげると、自然と痛みが消えていく場合もあります。
痛みのメカニズム
交感神経が優位の状態が続くと血行不良に。体に「痛み」となって現れ、それが交感神経をさらに優位にします。
痛み → 交換神経が過剰に働く → 筋肉が緊張 → 血管が収縮 → 血行不良
謎の痛みは心配事のせいかも?
病院にかかっても治らない原因不明の腰痛や肩こり、頭痛。それは心配事やストレスによる自律神経の乱れが原因かも。意識的にリラックスすることを心がけてみてください。心配事がなくなったとたん痛みがなくなる人もいます。
【出典】『1週間で勝手に自律神経が整っていく体になるすごい方法』著:小林 弘幸