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“小1反抗期”の口ごたえ!その影でノートに書かれたこうちゃんの言葉に「自立」のいじらしさを感じた日【いっくじ日記#16】

Sitakke

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HBCアナウンサーの室谷香菜子(むろや・かなこ)がお送りする、「連載|室谷香菜子の「いっくじ」日記」。

息子「こうちゃん」の“一言”と、一緒にしたためる一句で、子育ての日々を日々を”一句”(育)児日記につづります!

こうちゃんは7歳に!好きなものにはまっすぐ全集中!

先日こうちゃんは7歳の誕生日を迎えました。

誕生日数日前、「1つだけ好きなの買っていいよ!」と家電量販店のおもちゃコーナーへ一緒に行きました。

迷わず向かったのは“LEGOコーナー”。

マインクラフトとのコラボ商品の前で動かず、「絶対にこれがいい!!!」と。

657ピースセットで、ドラゴンとシップを完成させるもの。
大きな箱です。

内心私は、「大丈夫かな?できないから手伝って!とか、言われたらどうしよう…」と思っていました。

私は手先が不器用で、細かい作業は本当に苦手。
(あと、LEGOは間違って踏むとめちゃくちゃ足が痛い。子育てあるある…)

「買ってもいいけど、最後まで諦めずに完成させられる?」

「うん!絶対やる!一人でできる!!!」

強い意志を感じたので、今年は大きなLEGOブロックをプレゼントにしました。
(値段を見て手が震えました…)

帰宅すると一心不乱に説明書を読みながら作り始めるこうちゃん。

「あ~これ、ここにつけるのかぁ。なるほどね」とかなんとか、ブツブツ独り言を言いながらものすごい集中力で、あっという間に形になってきました。

これには驚き。
LEGOが好きだっていうのは知っていたけど…

そして次の日の朝5時。

こうちゃんはむくっと起き上がり「ママ、寝てていいからね」と言ってリビングへ。

こっそり様子を見に行くと、自分で部屋のカーテンをすべて開けて、黙々とLEGOを組み立てていました。

嘘でしょ…。朝活?

そんなに好きなんだ。

そして2時間後、朝7時になると…

「ママ、できたよ!!!!」と大きな声。
笑顔、というよりは、ドヤ顔で完成品を見せてくれました。

これを一人で完成させたのはすごい!!!!! と同時に、成長したなぁ…。

今はテレビ台の上に大切に飾ってあります。

小1男子。
好きなことにはあんなに集中するのに…ちょっと困っていることがありました。## 「今やろうと思っていたのに!」

小1こうちゃん、日々の宿題は、何回私に言われてもなかなか取りかかりません。

「ゲームの前に宿題やってね」
「宿題は?」
「だめ!お菓子は宿題の後に!」

どんどん私の声が大きくなってくると、こうちゃんもイライラ…。

「聞こえてるって!何回も言わないで!!」
「今やろうとしてたのに!!ママが何回も言うからイヤになった!!」

ことごとく言い返されます。

最近のこうちゃんは、おそらく”小1反抗期“。

子どもの反抗期は3回あり、2歳ごろのいわゆる「イヤイヤ期」、思春期に訪れるよく言う「第二次反抗期」の間、7歳ごろに訪れる「中間反抗期」のことを俗に「小1反抗期」と言うのだそう。

確かに、2歳のころの、なんでもイヤイヤ!と泣き叫ぶ反抗とは違って、しっかりと言い返してくるようになりました。

国語の教科書を声に出して読む“音読”も、背中を丸めてボソボソといやいや読みながらこちらをチラリ。

「はぁ。ママが見てるから読みづらいんだよね」

入学してから本当に口が達者になり、今までは「こうちゃんはね…」と言っていたのも、いつのまにか「俺はさ…」に変わりました。

そんな“俺様こうちゃん”の国語のノートを開いて、先日びっくりしたことがありました。

できませんでした ごめんなさい

「できませんでした ごめんなさい」

ページをめくっても「できませんでした ごめんなさい」

また「ごめんなさい」。

これはなに?
なにがごめんなさい?
誰に謝っているの?

なんだかとても心配になりました。

「何でごめんなさいしか書いていないの?」と本人に聞いても「よく覚えていない」と言うのです。

さすがに気になり、担任の先生に連絡帳でご相談しました。

すると先生から来たお返事は…

『テレビの画面にノートを映し、私も一緒に書きながら教科書にある言葉を書く指導をしています。途中焦っている様子がありました。「書けましたか?」と個別に聞いたのですが「はい」と言っていたので私もノートの確認をしていませんでした。申し訳ありません。一緒に確認していきます。少し様子を見させていただければと思います』

先生からの丁寧なお返事を読みながら、私は胸がきゅっとなりました。

「書けませんでした」って、言えなかったんだね…

家でも練習してみようかな?

「こうちゃん、これ、ちょっとノートに書いてみようか!」

自宅で、私が書いたひらがなの文字を少し離れた場所で見せてみました。

すると、それを見ながらスラスラとノートに書いています。

「しっかり書けているじゃん!!!」と私が言うと、こうちゃんはボソボソした声ながら、こう教えてくれました。

「あのさ、学校だと…なんか緊張しちゃうんだよ」

学校ではいっぱい緊張して、我慢もしているんだね

次の日からはノートに「さいふ」「こんぶ」「おんぷ」などの言葉が並んでいてほっと一安心。

寝る前にこうちゃんに改めてゆっくりと話してみました。

「緊張して書けなかったことは全然恥ずかしいことじゃないから、ごめんなさいなんて書かなくてもいいんだよ」

こうちゃんは「うん」と一言。

家では自由だし、わがままに見えるときもあるけど、学校ではまだ緊張したり、見えないところで我慢もたくさんしたりしているんだろうなと思います。

自立を見守るのは結構大変。

今まではなんでも先回りして手を貸してあげていました。
それくらい目が届くところにいつもいたから。

ですが、小学校入学後はそうもいかず、祈るように子どもを信じることしかできないことも多々。

これがなかなか難しい…

セリフを「覚えていない」!?でもぐっとこらえて…

5月の運動会では“選手宣誓”の役割を任されたこうちゃん。

前日に「セリフ、ちょっと聞かせてよ」と言うと「まだ覚えていない」と。

その一言に「明日だよ、本番は!!!」と大きな声を出しそうになりましたが、ぐっとこらえました。

「大勢の前で言葉が出なかったらそれは自分の責任。そういうことを学ぶことも大切」

私は半ば諦めていました。

しかし、本番。

こうちゃんは親の心配をよそに大きな声で堂々と宣誓。
セリフもばっちり!覚えているじゃない!

運動会のスタートを明るく元気に飾ってくれました。

その姿は頼もしく、また一回り大きくなったように見えました。

ハラハラドキドキの毎日ですが、ピカピカの1年生のママ、どんなこともどっしりと受け止められるよう、日々トレーニングです…。

ここで一句!

手伝いたい 気持ちを抑えて 訓練だ

「連載|室谷香菜子の「いっくじ」日記」

****

文|HBCアナウンサー 室谷香菜子
青森県出身。2009年HBC入社。HBCラジオ「アフタービート」、「美香と香菜子のおさんぽ土曜日」などを担当。2018年第1子(男の子)を出産。趣味は寝かしつけ後のドラマ鑑賞と、美味しいお酒。息子(こうちゃん)との日常はInstagramでも発信中。

編集:Sitakke編集部あい

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