爪は健康をあらわす鏡!割れやすい、タテ線が…お悩み別のケア方法とは?
爪が割れたり、縦線や横線が入ったり、二枚爪になったりするなど、爪の異常に悩まされていませんか? 爪はその人の健康状態を反映するため、軽く見てはいけません。
今回の記事では、爪の症状の見分け方や、症状ごとのケア方法についても併せてご紹介します。
爪は健康を測るバロメーター!爪の健康が重要な理由とは
爪の役割は、指先を保護するだけではありません。手の爪はものを持ちやすくするため、足の爪はバランス感覚を保つためなど、さまざまな機能を持っています。
爪の組織は常に成長を続けています。季節や年齢、生活習慣などで個人差はあるものの、手の爪は1日に約0.1mm、足の爪は1日に約0.05mm成長します(※1)。
また、栄養不足、血行不良、ストレスなど、からだに不調があると爪にも影響が出やすいため、爪は健康のバロメーターともいわれます。
爪の症状別に解説!原因と健康状態
続いては、具体的な症状別の原因・健康状態について解説します。
・割れる
爪が水分不足に陥って乾燥が進み、損傷しやすい状態です。爪が乾燥すると、割れるほかに、欠けたり、ささくれが起きたりします。
・縦線が入る
割れる場合と同様に乾燥が原因のほか、加齢が原因の場合も。爪のいちばん表面の「背爪(はいそう)」は縦方向に連なっていて、加齢によって水分・油分が十分に保持できなくなると、縦線が目立ち始めます。
・二枚爪
栄養の不足や、血行不良が原因と考えられる状態です。偏食、ダイエットが原因の場合もあります。冷え性で栄養が末端まで届かないことも原因として考えられます。
爪の症状ごとのケア方法
続いては、爪の症状ごとのケア方法を解説します。
・割れる場合は保湿ケア
日常的に、十分に爪を保湿しましょう。とくに、水仕事や手洗い、お風呂に入ったあとなどはまず水分を入念に拭きとったあと、しっかりと保湿剤や補修液などで水分を補給しましょう。
・縦線に爪磨きはNG
割れる場合と同様に保湿ケアを徹底してください。縦線が気になるからといってバッファーやヤスリで削っても、線が残ることが多いほか、爪そのものが薄くなる原因になります。
・二枚爪は生活習慣を見直す
食事の栄養バランスを見直し、たっぷりと睡眠をとりましょう。末端の冷えが目立つ場合は、手足をきちんと温めて、冷えないようにしましょう。
爪のトラブルには漢方薬もおすすめ
爪のケアには漢方薬もおすすめです。漢方薬は、根本からの改善が期待できるので、爪のトラブルが起きにくい体質をめざすこともできます。
また、漢方薬は植物、鉱物といった自然由来の生薬で作られていて、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれています。
爪トラブルには、「血流をよくして爪に必要な栄養を届ける」「水分循環をよくして爪の乾燥を防ぐ」「胃腸の調子を整え、タンパク質の吸収効率を上げる」といった作用を持つ漢方薬を選びましょう。
爪トラブルにおすすめの漢方薬
・四物湯(しもつとう):血流をよくして、爪に栄養や潤いを与えます。皮膚が乾燥し肌の色つやが悪い人に適しています。
・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):胃腸の働きを高めて血流をよくすることで、指の先まで栄養を行き渡らせるとともに冷えにも働きかけます。皮膚につやがなく、蒼白な人に適しています。
スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談も話題です。あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。
スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
健康的で美しい爪をめざすために
爪は健康状態を測るバロメーターです。爪が割れる、縦線が入る、二枚爪になるなど、状態によって原因が推測できます。保湿を欠かさず、栄養バランスを整え、睡眠をしっかりとり、爪をいたわっていきましょう。
【参考】
(※1)貝印のツメキリポータルサイト「ツメキリの正しい使い方」
<この記事の監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師:碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
(mimot.(ミモット)/あんしん漢方)