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静岡沖の乗っ込みマダイをタイラバで攻略!【ロッド・リール・ライン・タイラバの選び方を解説】

TSURINEWS

静岡沖の乗っ込みマダイ攻略法を伝授(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

長い冬をどうにか乗り越え(釣果的に)、今年も静岡沖にもこの季節がやって来た。春の乗っ込みマダイ狙いの季節だ。しかし、ここ2、3年ほどパッとしない状況が続いていた。さて、今年は如何に?2025静岡沖乗っ込みシーズンの状況を、レポートしたい。

早春の静岡沖の状況

例年、冬の海では水温差や潮流のズレにより二枚潮(三枚潮)となり、ジグやタイラバの動きが不自然になってヒットにつながりにくくなる。特に上潮だけが速く流れ、ラインが延々と出続けるのも冬の定番だ。

また、冷えた重い海水がボトムに沈むことで底潮が動かなくなり、水質も悪化。魚の活性も上がらず、ボトム狙いは難しくなる。かといって活発な魚が中層にいるわけでもなく、1~3月は厳しい状況が続いた。

ところが、4月初頭にカタクチイワシの大群が入り、それと同時にマダイの釣果が上向き始めた。余談だが、近年不調だった静岡沖のサワラも今春は久々の当たり年となり、2月11日が「Xデイ」となった。

静岡沖では乗っ込みマダイが好調(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

乗っ込みマダイ狙いタイラバタックル

ロッド:レジットデザイン スクアドSKC63UL
リール:シマノ グラップラーCT
メインライン:PEライン1号
リーダー:フロロカーボン4号
タイラバ:ジャッカル TGビンビンスイッチ TGビンビンスイッチキャンディー 他

筆者のタックル(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

ロッド

自分はタイラバ専用ではなく、タチウオジギング用のロッドを使用している。二枚潮やかっ飛び潮でのバラし対策として、通常の「アタっても巻き続ける → 重みが乗る → 巻き合わせ」に加え、「ゆっくり竿を立てて聞きアワせ → バットに乗せるようにフッキングする」動作を加えている。

ティップは柔らかく、バットにパワーのあるロッドを選ぶことで、フッキングの力をしっかり伝えられる。マダイの突っ込みには専用ロッドが有利かもしれないが、潮が激しく流れる状況では、まずは確実なフッキングが最優先だ。

掛けた後は、ロッドをラインと平行に近い角度まで戻し、ティップの柔軟性を活かして突っ込みをいなしながら、テンションを保って巻き取るようにしている。

リール

タルんだラインを素早く”シャキッ”とさせる為に、ハイギアのリールをチョイス。

メインライン

潮を切る事をメインに考えるのであれば、なるべく細い方が良い。かと言って、セオリーの0.6、0.8号だと速い二枚潮で使い倒しているとストレスで高切れなんて事に。この時期は特に、多少無理の効くPE1号に落ち着いた。

リーダー

こちらも、多少無理が効いて安心してファイトのできるフロロ4号。また長さは、潮流の重さでフックに掛かるラインストレスを軽減させバラシを減らせる様、メインのPEラインより太くテンションの掛かるリーダーは、できる限り短くして対応している。

この時期は一ヒロ半を基準にし、水温上昇に伴い上〜底潮がシンクロする様になってきたら徐々に長くしていく。

タイラバ

これも早潮対策がメインになるが、潮切りを良くして早い潮につかまりにくくし、ライン角度が極端に付く前にボトムタッチできる物。

そんな理由で、ビンビンスイッチのタングステン素材を潮速、水深によってウェイトを変えつつ多用している。ビンビンスイッチについては、私が今更語る必要のない釣れる要素満載の全国的ベストセラー商品だ。

比較的潮の緩い時は、より漂わせることの出来るオーソドックスな鉛のラウンド型の物を使う事もある。

久々に好調な滑り出し

冒頭でも触れた様に、4月頭に大規模なカタクチイワシの群れが接岸し、三保沖〜安倍川沖の広範囲で連日ベイトを回す大規模な鳥山が多発している。

カタクチイワシの群れ(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

魚探を見ていると、カタクチイワシの群れの下にマダイの反応が多数見える。この反応が入ってくるのを見た時は、やはりテンションが上がる。更に更に余談だが、カタクチイワシに引っ張られたのか7〜8㎏の大型サワラの再回遊も見られた。

キャスティングでサワラも釣れる(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

そんな好景気な状況だが、やはり海の魚。一にも二にも、潮の状況次第なのだ。魚探の反応は盛大だが、口を使わない……なんて状況が多々ある。

時合いは短い

基本的に時合いは短く、実釣中にチャンスが訪れるのは潮替わりのタイミングで1〜2回程度ということが多い。最近は水温の上昇に伴って、潮の動きが緩い日も目立ってきた。相手は、スポーニングに絡んで神経質になっているマダイだ。

ブラックバスのように産卵期特有の威嚇バイトを期待できるわけでもなく、相手はあくまで野生。毎回イージーに釣れるわけがないのは当然のことだ。

その日の潮に合わせて、マダイに違和感なく口を使わせるためには、どんなリーリングスピードが最適か。ネクタイのボリュームやカラーはどうか。シンプルであるがゆえに奥が深いタイラバゲームを、もっと深く理解していきたいと感じている今日この頃である。

考え抜いたタックルでの釣果は嬉しい(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

今後の展望

5/22現在、相変わらずカタクチイワシの群れは確認できる。また、カタクチイワシにコサバが混在してきた。やはり潮次第になるが、引き続きマダイは釣れている。

しばらく好調が続きそう(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

底潮はイマイチながら水温上昇に伴い、白アマダイ、イトヨリダイ、ハタ属などのボトム狙いのレギュラー陣も徐々に釣れ出した。40cm台のアオアジや、良型のマアジも回遊中でバラエティーに富んできた。タイラバは勿論、SLJにも最適なシーズンが目前だ。

ゲストも多彩(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

<山口悟/TSURINEWSライター>

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