【秋田】「ちょうどいい大きさ」がウリのご当地パン『学生調理』が「他にアピールするとこあんだろ」すぎる問題
スーパーのご当地パンフェアで『学生調理』という、ツッコミ待ち以外の意図が1ミリも感じられないパンを見つけた。「もしや」と思い裏面を確認すると……ホラね! やっぱり『たけや製パン』の仕業である!
たけや製パンとは秋田県のパンメーカー。以前の記事でたけや製パンの『アベックトースト』についてご紹介したが、ネーミングに同じセンスを感じる。名前の由来については各自ググっていただくとして、気になるのはそのキャッチフレーズ(?)だ。
「ちょうどいい大きさ」てアンタ…………それが最大のアピールポイントなのか!?
・秋田県民に聞いてみた
そこまで言うからには、さぞかし「ちょうどいい大きさ」なのだろうな? さっそく購入し持ち帰ってみた。
なるほど。たしかにちょうどいい大きさである。
長さ約15センチ。あまりにちょうどいい大きさすぎる。
私は今回初めて『学生調理』の存在を知ったが、果たして秋田県内ではどのような立ち位置にあるパンなのだろう? 秋田出身の友人に「『学生調理』は秋田県内でどのような立ち位置にあるのか?」と問い合わせたところ……
友人「『たいあん弁当』と同じような立ち位置かな〜」
という、「いや、たいあん弁当を知らん!!!!!」以外の何モノでもない返信がきた。秋田県民って、あれでなかなかツッコミ待ちな県民性なのかな? ともかく『学生調理』が秋田県内で非常に人気が高いパンであることは確からしい。
・めちゃめちゃしゅき
さて『学生調理』の全貌は、切り込みを入れたコッペパンの片側にフライ、逆サイドにナポリタン、中央にキャベツの千切りとマヨネーズを和えたやつが配置されているという、非常に独特なもの。
このキャベツマヨ、一体どのように扱えばいいのか? 先出の秋田友人に「どうやって食べればいいの?」と問い合わせたところ……
友人「食べ方は特にないと思う」
との返信がきた。秋田県民って、あれでなかなか細かいことは気にしない県民性なのかな? まぁいい。ならば自由に食べ進めよう。
なお肉系かと思われたフライ、正体は魚肉ソーセージである。魚肉ソーセージフライって初めて食べたけど、めちゃめちゃおいしい! ソースがスイーツレベルの甘さであり、これは好みが分かれるところかもしれないが、甘い料理大好きっ子の私には200点満点であった。
そして逆サイのナポリタン。意外にもこちらのほうが甘さ控えめ。パスタと挽肉だけのシンプル・ナポリタンは圧巻のエモさであり、フライと交互に食べ進めるとキッチリ6口で消滅した。まさにちょうどいい大きさ!!!!
ちなみに予想していたとおり、その方式で食べると当然キャベツマヨだけが最後に残った。正しい食べ方かどうかは不明だが、めちゃめちゃおいしかったので何でもいいです。「ちょうどいい大きさ」以外にもアピールポイントが大量にあった『学生調理』。東京で売ってたら週1で買うと誓う。
・編集部の知恵を集結させてみた
それにしても『学生調理』は、消費者の興味をそそる非常に優れたネーミングであると感じた。当編集部メンバーたちに「このパンの名前当てクイズ」を行って本記事を締めたいと思う。
あひるねこ「え、何すかコレ? 見た目にヒントあります? ない? うわ〜、めんどくせぇ…………『ナポカツ巻き』ですかね?」
中澤「なんだか変わった匂いがするような? ああ、魚肉ソーセージなのか。う〜ん……『ナポカツ』かな?」
古沢「全く分からないです。『正体不明パン』とかじゃダメですか? あ、面白くない? え〜と、え〜と……『スパカツパン』…………ではないですよね、ごめんなさい」
「見た目にヒントはない」と言っているにも関わらず、100%見た目に引っ張られた編集部一同。ネーミングセンスの点において秋田の足元にも及ばないことが判明してしまったのはライターとして反省すべき事案なので、いちど秋田に武者修行に行くのもテかもしれない。
参考リンク:たけや製パン
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.