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畑・庭のアリの大量発生、どうする!? 家庭菜園を守る「重曹団子」で安全・簡単アリ退治法【農業YouTuberが伝授】

田舎暮らしの本

畑・庭のアリの大量発生、どうする!? 家庭菜園を守る「重曹団子」で安全・簡単アリ退治法【農業YouTuberが伝授】

農業YouTuber黒壁の「誰でも手軽に家庭菜園」vol.17

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YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」を運営する農業YouTuber・黒壁勇人(くろかべ・はやと)さんが、誰でも気軽に家庭菜園を楽しめる方法をまるっとレクチャーする本連載。第17回のテーマは、「アリの大量発生をどうする!?」。本格的な夏を迎え、野菜もすくすく育ってくるこの時期、畑や庭で突然あらわれる“黒い行列”に遭遇した経験はありませんか? そう、アリです。気持ちが悪いのはもちろん、実は放っておくと作物に深刻な影響を及ぼすことも……!そこで今回は、農薬を使わずに、家にあるもので安全にできるアリ退治の方法を農業YouTuberの黒壁さんがまるっと紹介します! 

アリが大量発生!?  畑と庭を守る、重曹団子で簡単アリ退治!

今回のテーマは「アリ」!  家庭菜園やってると、大量のアリやアリの巣に遭遇することありませんか? 

「アリって気持ち悪いだけで、作物には関係ないんじゃないの?」そう思ってる方、多いかもしれません。でもね、実はアリ、放っておくと植物を枯らしてしまうことになる可能性もあるんです。

というわけで今回は、アリが大量発生したときの対処法をまるっと解説していきます!

実はアリが“アブラムシを守ってる”って知ってた?

実は、アリ自体は害虫じゃないんです。植物を食べたり、汁を吸ったりはしません。 じゃあ、なんで問題になるかというと、アブラムシとの共生関係があるからです。

どういうことかっていうと、アブラムシは植物の汁を吸って、甘い排泄物を出すんですが、それがアリの大好物で、アリはそれを目当てにやってくるんです。
そして見返りとして、アリはアブラムシを天敵から守ります。たとえば、テントウムシの幼虫はアブラムシを食べてくれるんですが、アリがいるとアブラムシに近づけないんです。

つまり、アリがいることでアブラムシが守られてしまい、どんどん増える。結果、植物が深刻な被害を受けることに……。

だから、アリを見つけたら駆除するのが賢明!
ただし、見つけた個体だけを退治しても、しばらくするとまた同じ場所に現れるので、根本的に退治するにはアリの巣ごと駆除する必要があるんです。

なるべく農薬は使いたくない? だったらコレ! 重曹団子でアリ退治!

用意するものはこちら!

重曹(お掃除とかに使うやつでOK!)

甘いもの(はちみつ、水あめ、オリゴ糖など)

混ぜるための袋や容器(今回は食品保存パックを使いました)

作り方は簡単! こねるだけ!

重曹大さじ3を容器に入れる。

はちみつ小さじ2くらいを加える。

手で“こねこね”揉みながら、団子状にする。

「ちょっとパサパサしてるな〜」って思ったら、はちみつを少し追加して調整すれば大丈夫。いい感じにまとまったら完成です!

巣の近くに置こう!

作った団子は、アリの巣の入り口付近や通り道にポンっと置いてください。
アリたちはその団子を持ち帰って、巣の中で分け合います。

頑固な汚れを落とすことで知られる重曹が、ここでも効果を発揮。
アリは食べ物を消化するために「ギ酸」という成分を出すのですが、重曹の成分である炭酸水素ナトリウムを取り込むと、体内で化学反応を起こして……はい、ジ・エンド。

しかもこれ、巣の中ごと根こそぎ退治できるので、あとからまた出てくるということが少なくなるんです。

注意点がひとつ!
この重曹団子は雨に当たると溶けてしまうので、天気の良い日に置くか、雨のかからない軒下などに設置しましょう。
それから、うっかり子どもやペットが触らないように、置く場所にはくれぐれも気をつけてくださいね。

「アリがいたらアブラムシもいる」と心得よう!

僕の経験上、アリが大量にいる場所には、ほぼ確実にアブラムシもいます。
だから、アリ退治=アブラムシ対策にもなるってこと。作物を守るためには、アリの根絶から。重曹団子で、安全&自然派なアリ駆除、やってみましょう!

写真提供:YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」

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