初代新人王は驚異のスタッツを記録したベンドラメ礼生! Bリーグの歴史を振り返る〈歴代新人王①〉 【バスケ】
Bリーグ歴代新人王①
開幕9シーズン目を迎えた国内プロバスケットボール・Bリーグ。今やその人気はプロ野球やJリーグといった“メジャースポーツ”にも引けを取らないレベルまで到達し、強豪クラブのチケットは入手困難になるほど。『ラブすぽ』では今回、そんなBリーグの歴史を過去のシーズン最優秀新人賞選手とともに振り返ります!
【全2回の第1回】
2016‐17シーズン最優秀新人賞
ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷
【STATS】
49試合 1試合平均8.4得点、2.7アシスト、2.4リバウンド、1.7スティール
記念すべきBリーグ初代最優秀新人賞に輝いたのは、現在もSR渋谷で司令塔を務めるベンドラメ礼生選手です。延岡学園3年時には高校三冠を達成、東海大学でも4年連続インカレ決勝進出など、アマ時代から抜群の実績を誇ったベンドラメ選手は、Bリーグ開幕の前シーズン1月にアーリーエントリー選手として日立サンロッカーズ東京(現SR渋谷)に入団。そしてBリーグ開幕とともに初のフルシーズンを戦うことになるわけですが、事実上のルーキーシーズンからその才能をいかんなく発揮。得点、アシスト、スティールと新人とは思えない抜群のスタッツをマークしてチームを中地区3位、プレーオフ出場に導きました。ベンドラメ選手は以降も順調にBリーグ屈指のスター選手への階段を駆け上がり、2019年には日本代表初選出、2021年には日本代表のメンバーとして東京五輪にも出場しています。
2017‐18シーズン最優秀新人賞
馬場雄大(アルバルク東京)
【STATS】
40試合 1試合平均8.5得点、2.1アシスト、2.7リバウンド、1.2スティール
現在は長崎ヴェルカでプレーする馬場雄大選手のプロキャリアスタートはA東京。当時、筑波大学に在学中だった馬場選手は2017年6月にA東京と契約し、ルーキーシーズンから抜群の身体能力を武器にリーグを席巻。豪快なダンクで多くのファンを魅了し、チームも東地区2位、チャンピオンシップではファイナルで千葉ジェッツを下し、クラブ史上初のBリーグ王者に。馬場選手はその後、A東京で2シーズンプレーした後に海外挑戦を経て昨シーズンから国内復帰。日本代表でも主力としてパリ五輪出場を果たしています。
2018‐19シーズン最優秀新人賞
岡田侑大(シーホース三河)
【STATS】
40試合 1試合平均10.3得点、1.6アシスト、1.2リバウンド、0.8スティール
Bリーグ屈指のシューター・岡田侑大選手が拓殖大学を中退し、プロの門戸を叩いたのが2018年11月のこと。すると、Bリーグ参戦1年目から自慢のシュート力でいきなり1試合平均10.3得点とスコアラーぶりをいかんなく発揮。チームは中地区4位(全体10位)で惜しくもチャンピオンシップ出場を逃しましたが、岡田選手はその活躍が高く評価され、リーグの最優秀新人賞を受賞。その後、富山グラウジーズ、信州ブレイブウォリアーズを経て昨シーズンから京都ハンナリーズでプレー。今シーズンも高確率の3ポイントを武器に得点を量産しています。
2019‐20シーズン最優秀新人賞
前田悟(富山グラウジーズ)
【STATS】
41試合 1試合平均11.5得点、1.3アシスト、2.8リバウンド、0.8スティール
青山学院大在学中の2018‐19シーズンに富山の特別指定選手としてプレーした前田選手。正式契約を結んだ2019‐20シーズンは開幕戦でいきなり22得点を挙げるなど、新人離れした勝負強さを発揮しました。このシーズンは新型コロナの影響でレギュラーシーズンが途中で打ち切れられるイレギュラーに見舞われましたが、前田選手は高い得点能力が評価され、最優秀新人賞を獲得。現在は京都で代わらぬクラッチシューターぶりを発揮しています。
文・花田雪