あったか足湯で無病息災祈る 護摩堂の修理完了祝い 名張市布生の惣正寺
三重県名張市布生の惣正寺で12月7日、護摩堂の改修落慶法要に合わせて「足湯祈祷」が営まれた。初の試みで、参列した檀家らは熱めの足湯で無病息災を祈った。
同寺によると、護摩堂は1898年に建立。前回の補修から30年以上が経ち、昨年秋に堂内の雨漏りが見つかるなど老朽化が進んでいたため、今年3月から11月まで改修工事を実施した。
この日は生まれ変わった護摩堂で、護摩木を火にくべて祈願する「護摩供」が営まれた。堂内は狭いため、檀家ら約30人はモニター越しに見守った。
続く足湯祈祷では、京都市下京区の「京都温泉」からポリタンクなどで運ばれた約650リットルの湯が護摩堂前に用意された。檀家らは、護摩供で焚き上げた「浄灰」を加えた湯に足を浸け、ほっと一息ついていた。
足湯を体験した地元の西山美幸さん(81)は「気持ちよくて、元気が出た。本当にありがたい」と笑顔で話した。同寺の宮津智光住職(51)は「護摩堂が奇麗に整い、足湯も皆さんに喜んで頂けて本当にうれしい」と話した。