藤枝MYFCの須藤大輔監督、ジェフ千葉戦後の会見コメント「怒り狂っている。やらなかったことが悔しい」
J2の藤枝MYFCは4月13日、藤枝総合運動公園サッカー場で首位のジェフユナイテッド千葉と戦い、2-3で敗れました。前半の早い段階で、相手のサイド攻撃から立て続けに3失点。その後、川上エドオジョン智慧選手、杉田真彦選手に今季初ゴールが生まれたものの、反撃は及ばず初の連敗となりました。
須藤大輔監督・会見「相手をリスペクトしすぎ。心で戦っていない」
―試合の総括を。
試合前、J1に昇格するためにはJ2の首位だろうがビッグクラブだろうが、今のJ2にいるチームにはどんな相手でも絶対に勝たないといけない、どこにでも勝てる力はあるとは話して臨んだ。ただ、鳥栖戦のように相手に怖さを与えられない。一瞬の隙を突かれるということをやっていると勝てない。
では何が必要かといえば、どんどんゴールに向かい、ゴールをしっかり守るという相手に怖さを与えるプレー。一歩でも相手より前に入るプレーが重要。それが全くできずに3失点した。あそこは私自身も怒り狂っている。
うまい下手ではなく、やれるのにやらないから。能力がある選手がやらない。僕は現役時代、能力がなかった。でもやりきれたのは心で戦っていたから。(今日は)相手をリスペクトしすぎていて、自信のない姿をさらけ出している。あのプレーさえなければ試合は圧倒できたかなと。その後の結果が物語っている。
やらせられなかったのは私の責任でもある。もっと自信を持ってやること。ただ自信を持つというと、大分戦、甲府戦のようなうまいプレーに走ってしまうところがあるから、バランスをしっかり取りながら次節の札幌戦に向けて準備したい。
最後の最後まで攻めきったところはすごく評価できる。やらなかったことが一番悔しい。選手としての責任を果たすためにプレーを全うしてもらいたい。
―警戒するサイドからの失点。戦術的なプランとグラウンドレベルでのズレはあったか。
プランも戦術も全く大丈夫だと思う。だがやらなかった部分。潰せなかったところや戻せなかったところ、びびってラインが下がっている、びびってスライドしないこと。前線がもっといけないこと。自分のマークに対していけないこと。そこは戦術じゃない。心で戦っていない。心で相手をリスペクトしすぎて後手に回って失点を重ねた。
―ハーフタイムではどんな指示を。
できなかったことを思い出させたくなかったが、もう一度選手と共有した。そしてやればできるじゃないかと。2点取れているじゃないかと。じゃあやりましょう、ここから2点取れないと勝てないよと送り出した。戦術的にはもう一度ハイプレスにいきながら、相手が嫌がることをしましょうと。
―前半4分、気をつけなければいけない形で失点。精神的にばたついた部分があったか。
ベンチにいるわれわれは、1点は仕方ないというのはあったが、やってはいけない失点だった。あっさりと裏をとられてクロスからの失点。相手のストロングはここだといっている矢先の失点。ダメージをくらうと思うが、われわれはそれを何度も経験しているし、マインドを切り替えないとこうなってしまうと、またさらけだしてしまった。
もったいない3失点。立て続けに何もないままやられ放題に。あっさりやられすぎている。遅いのだが、そこから目が覚めて、あれだけたくましく戦えたのは評価できるが、もういい加減やらないと手遅れになってしまう。相手をリスペクトしすぎることはもうしないでほしい。
―前半にシステムを4-4-2に変えたように見えたが、意図は?
外から見てシステムどうこうではないと思っていたが、中が4枚でいきたいということで、していいよと。だが案の定プレッシャーにいけなかったので元の形に戻せと。
―中盤にクロスやセットプレーがはね返された。
鳥栖戦の最後のパワープレーでもあったように、愚直に放り込んでも相手の強さがあったから、そこは精査しなければ。でも今までもセットプレーからセカンドボールを拾ってのゴール多かった。そこまで悲観的ではないが、いろんなアイデアをもっと出しても良いかなと。センターバックは相手も強いので、そこを外すのか、それでもいくのかというせめぎ合いはしていきたい。
―3失点後の指示は?
選手たちも気付いたと思う。なんだこれはと。ベンチからはつぶしにいけ、下がるな、ランニングしていけとずっと言っていた。ボールを持っても消極的に、近いところしか見ない。下げるだけだったので強気にいこうと。でも本人たちがこのままでは駄目だと気付いたと思う。