磯子区岡村 永田夫妻に感謝状 詐欺抑止や初期消火に尽力
特殊詐欺被害の抑止や初期消火活動を行った功績をを称え、磯子区岡村在住の永田夫妻が表彰を受けた。妻の貴子さんには、特殊詐欺の被害を防いだとして磯子警察署が感謝状を贈呈。夫の慶太さんは初期消火活動によって延焼を防いたことで、磯子消防署から表彰された。夫婦で感謝状を受けたことに対し、貴子さんは「二人で地域に貢献できたならうれしい」と話す。
横浜岡村郵便局で局長を務める永田貴子さんは2月18日、磯子警察署(中村高久署長)から特殊詐欺被害を防いだとして感謝状を受け取った。貴子さんは4日、100万円を引き出したいという高齢女性に対応。「孫からお金が必要と連絡があった。携帯を落としたと言っていた」という話を聞き、特殊詐欺を疑って同署へ通報して被害の未然防止につなげた。
中村署長は「最後の砦として被害を防いでいただき、感謝しています。今後もご協力をお願いします」と述べた。貴子さんは「皆さんが被害に遭わないことが一番。何か困ったことがあれば、気軽に相談してほしい」と話した。
高圧洗浄車を活用
慶太さんは、土木工事や管工事を中心に行う(有)協栄クリーンの代表を務める。岡村で発生した火災を発見し、初期消火などを行ったことで25日に磯子消防署(渡邉浩司署長)から感謝状を贈呈された。
火災があったのは1月31日。建物から炎が上がっているのを同社事務所から確認した慶太さんは、駐車場にとめていた自社の高圧洗浄車を使って消火にあたった。「タンクに水が2千リットル入っていたので運が良かった。落ち着いて対応できた」と振り返った慶太さん。消防隊が到着する前の初期消火活動により、延焼拡大を防いで被害を最小限にとどめた。
渡邉署長は「機転を利かした柔軟な行動をしていただき、大変感謝している。これからも地域の安全に協力していただきたい」と感謝を伝えた。