県優良工場表彰を受賞 有限会社山下鈑金工業 運転台製造でもっと高みへ
寒川町倉見の「有限会社山下鈑金工業(山下仁代表取締役)」がこのほど、「2024年度神奈川県優良工場表彰」を受賞し、県庁で1月27日に表彰式が開催された。
県がものづくり産業の発展に貢献している企業を1958年度から顕彰している。今年度は同社を含め7社が選ばれた。
同社は、自動車試作板金を生業として1972年に創業。自動車産業の新車開発に携わり、多くの部品製造を手掛けてきた。近年は、新幹線をはじめとした鉄道車両の運転台や床下制御箱関連などを製造し、販路を広げている。2年前には工場を拡大。職人の高いレベルでの溶接や組み上げ技術に加え、大型機器などのテクノロジーを融合し、「モノづくり」に励んでいる。
また、女性従業員の活躍も目覚ましく、更衣室やトイレなどを整備し、「働きやすい環境」を整えている。
「技術力には自信がある」と山下代表。しかし「どう生かしていいか、もがいていた時期もあった」と振り返る。今回の受賞に「予想外だったけれど、お客様に満足いただけるよう、誠心誠意励んできたことが評価されてうれしい。社員も喜んでいます」と笑顔に。「運転台でもっと高みへ。オンリーワンを目指したい」と力を込めた。