自慢の蒸し鯖寿司を味くらべ♡ロケ地にもなった『本陣なな福』でランチ 神戸市
神戸市北区淡河町にある『淡河宿本陣跡』。かつて参勤交代の大名や旅人が利用した建物を保存会メンバーが中心となって修復し、地域の人の憩いの場として、カフェや雑貨店、イベントスペースとして利用されています。
同スポット内に『本陣なな福』という和カフェがあり、美味しい鯖寿司が食べられると聞いてさっそく予約して行ってみました。
門をくぐった先には時代劇でみたワンシーンのような光景が広がっており、時を忘れて、遠い昔の空気に包まれます。
土台に茅葺きが使われているカウンターのさらに奥に進むと、カフェの注文カウンターがあります。注文とお支払いを済ませてから席にお座りください。
同施設の雰囲気を大切にするため、食事スペースには冷暖房器具がありません。夏場は自然の風が心地よいのですが、冬は肌寒いので、暖かい服装でおでかけください。
冬場はこたつや電気カーペットが利用できますが、数が限られているため、席も一緒に予約することをおすすめします。
同店の看板メニュー「蒸し鯖寿司 味くらべ定食」です。鯖寿司に小鉢とお味噌汁がついています。
脂のりの良いノルウェー産の鯖を使用した鯖寿司は、蒸して余分な脂を落としてふっくらな仕上がりに。炙った鯖は香ばしく、そのまま食べるお寿司と淡河産の黒豆味噌が塗られたお寿司を食べ比べできます。
旬のお野菜を使った小鉢は、その日によって内容が変わります。ほっこりとする優しい味で鯖寿司との相性も抜群です。
「淡河に流れる僧尾川付近の土は粘土質で、お米が大粒で甘く育ちます。粘り気もあって、美味しいですよ」と教えてくれたのは、農家でもある店主の辻野さん。淡河産の美味しいお米を使ったメニューを提供したいと考え、鯖寿司と釜飯を始めたのだとか。
食事の後はドーナツとカフェオレを注文しました。このドーナツの食感、もっちもち!一度食べたらファンになります。
庭をぼーっと眺めながら、カフェオレで休憩。風に揺れる葉の音や鳥の声が優しいBGMとなり、静かで落ち着いた雰囲気に心が和みます。
一部立ち入り禁止の場所を除いて、敷地内は自由に見学できます。
建物をぐるっと一周巡ると、思わず写真を撮りたくなるような風景が広がっています。オランダの伝統的な茅葺き工法が使われている神社や、映画のロケ地として使用された場所など、四季に彩られ心奪われる美しさです。
江戸時代にお殿様が使用していた茶室。薄暗い部屋に差し込む光は、満月のように美しい。
映画のワンシーンとなった廊下は、映画ファンが聖地巡礼に訪れる人気の場所で、コスプレをして訪れる人もいるそうです。
最初は同施設の蔵で営業していた『蔵カフェ』。2021年春に『本陣なな福』としてリニューアルし、今のスタイルになりました。
同施設の屋根には『本陣なな福』の由来となった七福神様がいらっしゃいます。ここを訪れた際は、少し空を見上げて、七福神様を形どった鬼瓦も探してみてくださいね。
場所
本陣なな福
(神戸市北区淡河町淡河792-1)
営業時間
11:30~15:00
定休日
月、火
駐車場
有り
※店舗の裏側にあります