「創意工夫功労者」受賞 タカキタの石原さんが名張市長に報告
職場での技術の改善向上に貢献した人に贈られる2025年度の文部科学大臣表彰「創意工夫功労者賞」に、農業機械メーカー「タカキタ」(三重県名張市夏見)の本社工場生産技術課の石原知樹さん(31)が選ばれた。石原さんは北川裕之市長を表敬訪問し、受賞を報告した。
石原さんは、飼料収穫機の部品製造で、ロボットによる溶接の際の工程を省力・効率化し精度を上げる固定器具を考案した。溶接前の位置決めと固定で必要だった4回の作業を1回で済ませることが可能となり、大幅な時間短縮に貢献したという。
表敬訪問は5月12日にあり、市役所を訪れた石原さんは「やっと受賞できたので、すごくうれしい」と喜びを語った。北川市長は「頭が柔軟でないと思いつかない。すばらしい」と称えた。
今回は、同社札幌工場の小山裕輝さん(30)も受賞した。小山さんは、除雪作業機の羽根車(37キロ)の溶接工程で、クレーンで吊り上げることで表裏の作業がしやすくなる方法を考案した。