水田航生、朝夏まなと、渡辺いっけいら出演のシニカルで不条理なドラマ『ロボット』が開幕 初日コメント・舞台写真・トレーラーが公開
2024年11月16日(土)シアタートラムにて、『ロボット』が開幕した。この度、開幕コメント・舞台写真・トレーラーが公開された。
本作の戯曲は約100年前の1920年に、チェコの国民的作家・劇作家であるカレル・チャペックによって発表された。チャペックは「労働」を意味するチェコ語「robota(ロボタ)」から「ロボット」という言葉を新たに生み出したと言われている。
今回の上演では栗栖 茜による翻訳戯曲を元に、独特の奇想天外な世界観を描き出す作風に定評のあるノゾエ征爾が、ロボットと人間の共存が始まりつつある2024年に生きる人々に向けて、シニカルかつ不条理なドラマとして転換し、現代の物語として上演する。
出演には、水田航生、朝夏まなと、渡辺いっけい、菅原永二、加治将樹、坂田聡、山本圭祐、小林きな子、内田健司、柴田鷹雄、根本大介といった、個性豊かなキャスト。
100年後の世界を予見したかのようなチャペックの戯曲の世界を、11名の役者がノゾエ征爾の潤色・演出により“遠すぎない未来の世界”として立ち上げる。
なお、本公演はシアタートラムにて12月1日(日)まで上演。その後、12月14日(土)・15日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールでも行われる。
【あらすじ】
舞台は人造人間(ロボット)の製造販売を一手にまかなう工場。ロボットの進化により人間は労働から解放され、労働せずとも生活していけるようになった。やがて人間たちは全てをロボットに任せるようになり、自分からは動かないまでに退化してしまった。やがてロボットたちは団結して反乱を起こし、人類抹殺の計画を始める——
潤色・演出 ノゾエ征爾 コメント
ついにロボットが動きだした……!
11名の操縦士は、各自があまりに個性的で面白すぎるのだが、チームワークもこれまた素晴らしく、大観衆が見守る中でのドキドキの最初の一歩は、、、とても頼もしく、思っていた以上の躍動をしておりました。
一回でサクッと終わるプランだったカーテンコールが、鳴り止まない拍手で二回目となった時に、とっくに楽屋に戻ってしまっていた俳優たちがまたなんともかわいらしく、感謝感激の幕開けでありました。
ぜひぜひ目撃しにいらしてくださいませ。
出演者コメント
■水田航生
お客様のカーテンコールの拍手にしっかり救われました。色んなトライアンドエラーの中で、コツコツと積み上げてきた『ロボット』アルキスト。公演の日々の移り変わりを楽しみながら、千穐楽の幕が閉じるその瞬間までロボットの世界を「生きて」いきたいと思います! 劇場でお待ちしております!
■朝夏まなと
本日シアタートラムデビューさせていただきました朝夏まなとです。 お客様が入られ舞台に立ってみて、なんだか温かいもので包まれているような感覚になりました。
それは今日まで演出のノゾエさんを筆頭に、出演者・スタッフ一丸となってこの作品に向き合って来た信頼感と、お客様が物語にシンプルに没入してくださったからだと思います。
明日からもここでお芝居できるなんて幸せすぎます。
この『ロボット』を見た方全員と語り合いたい気分です。 劇場でお待ちしています。
■渡辺いっけい
歳のせいでしょうか。初日のカーテンコールの際、隣に立つ水田君と目が合いその笑顔を見た時に感極まりました。お客様の熱のこもった拍手から「ちゃんと伝わったこと」が感じられて心の底から安堵しました。稽古場で試行錯誤を繰り返した事が決して無駄ではなかったと思える瞬間でした。きっと、あっという間に千秋楽が来るのでしょう。一回一回集中して、その回その回の『ロボット』を成立させていきたいと思います。
『ロボット』トレーラー