姫路市花田町の『鳥料理 花鳥庵』ファンを引きつけるのは丁寧な下拵えと店主の笑顔 姫路市
国道372号線沿い、複合型商業施設や家電量販店、飲食店が並ぶエリアにある『鳥料理 花鳥庵』(姫路市)。もともとは店主のお父様が長年営んでいた焼き鳥店を引き継いだそうです。代替わりして焼き鳥だけでなくさまざまな鳥料理を食べられる店となり、4月6日にリニューアルオープンしました。
T字になった「花田」の交差点すぐそばにある同店。やわらかな口調で話しやすい店主が、フランクな空気感を作っています。店舗前に4台分の駐車場があり、ファミリーでも入りやすいお店です。
カウンター6席とテーブル席3卓。おこもり感のあるテーブル席はベンチシートなのでリラックスできます。
10時間かけてじっくり煮込んだ鶏ガラスープが同店の味の要。水炊きをはじめとする鍋物や鳥スープ、そのほかさまざまな料理の土台となっています。また、「素材がわかる安心感が大事だから」と、タルタルソース、ポン酢なども店主が手造り。食材の持つ力を大切にする同店では、鳥料理だけでなく旬の野菜のグリルなど、その時期においしいものを食べることができます。
こちらの博多風水炊きは店主自慢の逸品。手間を惜しまず丁寧に作られたスープが鶏肉や野菜をやさしく包みこみます。『花鳥庵』では骨付きのぶつ切りではなく、鶏もも肉を使った水炊きです。
珍しい骨付きのチキン南蛮。手羽元を使っているので鶏の旨みがぎゅっと詰まっています。そして、自家製タルタルソースの働きが主役級!某グルメマンガのタルタリストも、テンション爆上がりすることでしょう。
焼き鳥専門店から引き継いだため、串ものも充実しています。タレはもちろん、素材が新鮮なので塩もおいしい!それもそのはず、焼き鳥に合う塩をいろいろ試してたどり着いたイタリアの塩なのだそうです。しっかりとコクがあり、焼き鳥との相性が抜群なのだとか。
低温調理の鶏ハムはしっとりとした仕上がり。同店では鶏肉を特別な下処理をするため、味わい深くやわらかな肉質です。どの鳥料理も食べ応えがありながら口当たりよく旨みを感じられます。
おいしい鳥料理をいただいていると目に入ってきたのは料理を紹介しているポスター。店主自らデザインして作ったものだそうです。「山芋とろろ天」は、店主が子どもの頃にお父様がよく作っていたメニューとのこと。当時のいろいろな料理を思い出しながら、お父様の味を再現したそうです。
バックパッカーとしてさまざまな国を旅してきたという店主。韓国やインドなど、旅行先の各国で食べた鳥料理を提供したいという思いでお店を受け継いだそうです。「地元の方がおいしいものを食べたいと思ったとき、気軽に立ち寄ることができるお店にしたい」と話してくれました。今後のメニュー展開にも期待が高まる『鳥料理 花鳥庵』です。
場所
鳥料理 花鳥庵
(姫路市花田町上原田2-2)
営業時間
17:30~23:00(L.O.22:30)
定休日
火曜日
駐車場
4台