【キシャメシ】あの「幻の担々麺」が大復活、茉莉蔵-MARIZOU-(新潟市東区)の濃厚クリーミーなスープの味わい
濃厚クリーミー担々麺の茉莉蔵(新潟市東区東中島)
「とりに行く月間」の月曜キシャメシ第2弾は、担々麺の「茉莉蔵-MARIZOU-」だ。
記者にとって、茉莉蔵の担々麺は特別な存在だった。ある数年間「新潟のラーメンで一番好きなのは?」と聞かれると、聞かれている趣旨を無視して記者は新潟駅南のけやき通りにあった茉莉蔵の名前を挙げていた。昼時は行列ができる大人気店だったが、しばらくすると長潟(中央区)に移転。こちらでも大人気を博した。ところがこの店も、大人気のうちに閉店してしまう。このころ茉莉蔵ロスが激しかったのを覚えている。
その後、茉莉蔵がどこかに移転したという話はなく、風の噂で「茉莉蔵のご主人は東区にチャーハン専門店をオープンしたがそこに担々麺はなかった」という話を聞いていた。まるで「幻の湖ロプノール」のような茉莉蔵であった(わかる人はわかるたとえ)。
明るく開放的な店内
それが今年11月、噂のチャーハン専門店が「茉莉蔵」になってオープンしたと耳にした。心のざわつきは抑えられず、何度か店の前を通ったが、ある時は行列を見て素通りし、ある時は「売り切れ」との触書を目に涙ぐんだ。
本日は満を持して、オープン直後の11時30分に訪店したのだが既に満席一歩手前だった。
明るく開放的な店内のカウンター席に通された。あの頃と違うのは担々麺が3種類に増えていることだ。「濃厚担々麺」「海老担々麺」「汁なし担々麺」。
ここは久々の再会。旧店舗の味を引き継いでいるであろう「濃厚担々麺」(税込1,000円)と半ライス(税込120円)をオーダー。
濃厚担々麺(税込1,000円9と半ライス(税込120円)
やや待って着丼。おおー、何年ぶり?茉莉蔵の担々麺。激しく感動。
あの頃と、少しビジュアルが変わっているかもしれない。当時のは糸唐辛子なんかがあしらわれていて、おしゃれだった気がする。いや美味ければ、そんなことはどうでもよい。
唯一無二の濃厚クリーミー
スープひとくち。この濃厚クリーミーなごま風味が健在でよかった。もう「ポタージュ」やん。なおかつ舌触りが滑らか。奥に何かのナッツ類のニュアンスを感じるので、おそらく使われているだろう。
昔より少しひき肉の量が多く感じられ、肉肉しい男性っぽさを感じる味になった気がする。麺も当時と違うかな。だが面影はくっきりある、間違いなく茉莉蔵の担々麺だ。俺が好きだった味に違いない。
中太麺はコシと張りあり
最後はご飯を投入して「担々雑炊」にするのが記者の茉莉蔵の楽しみ方
あっという間に麺を平らげると、次は「半ライス投入タイム」。残ったスープにご飯を入れて「担々雑炊」にする。これは、昔からやっていた茉莉蔵での儀式。濃厚クリーミーなスープ、ご飯、ひき肉が混然一体となり、口の中で最後の祭りが始まる。味わい深い、たまんねーな、このシメ。
大満足のうちに大団円。お願いだから茉莉蔵よ、もうどこへも行かないでほしい。
(編集部 I)
【茉莉蔵-MARIZOU-】
新潟市東区東中島2-5-13
営業時間 11:00~14:00、18:00~20:00 (売り切れ次第終了)
定休日 日曜日(ほか週1回不定休)
<グーグルマップより>
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。