フロントガラスの内側を掃除!方法やおすすめグッズを整備士が解説
フロントガラスは常に目に入るので、すこしでも汚れがあると気になります。
それだけではなく、良好な視界を妨げることもあるので、いつでも綺麗な状態を保つことがベストです。
この記事では、フロントガラス内側が汚れているときの掃除方法を現役整備士が解説します。
フロントガラスの内側の汚れの種類
汚れといっても様々な種類があります。
•ホコリを含んだ汚れ
•油汚れ
•水垢
•タバコのヤニ汚れ
油汚れには手垢などの皮脂分や、空気中に含まれる油分などがあります。
また、ガラスを拭いた後の拭き残し跡として水垢が付着して残っていることもあります。
いずれの場合も汚れが付着した部分のガラスがくすむような、曇っているような見た目になるので、気になるひとは気になるはずです。
フロントガラスの内側の掃除方法
フロントガラスの内側を掃除するとき、多くの場合でおすすめなのが温泉タオルに使われているような生地の薄いフェイスタオルを使って乾拭きすることです。
タバコのヤニ汚れ以外の場合は、まずこの掃除方法を試してください。ほとんどの場合で、きれいになるはずです。
マイクロファイバークロスはおすすめしない
フロントガラスの内側を掃除するには、まずガラスを拭くためのタオルを用意します。
長年の洗車経験のなかでおすすめなのは、先ほど説明したような薄手のタオルです。
ガソリンスタンドでアルバイトしていたときも、整備士として働き出して以降も、この手のタオルが窓拭き用タオルとして使われています。
カー用品店などで販売されているマイクロファイバークロスは、商品によっては拭くとクロスの細かい繊維が窓ガラスに付着して残ってしまうことがあります。そのため、マイクロファイバークロスを使用することはあえておすすめしていません。
ガラスクリーナーを使う
タオルで拭くだけだときれいにならない場合は、ガラスクリーナーを併用します。
カー用品店で販売されている車用のものでも、住宅用のものでも構いません。多くは、スプレーボトルに入っていると思うのでそのままガラスに吹きつけてから乾いたタオルで拭きあげるのがベストです。一度水に浸して固く絞ったタオル等だと、拭きスジが残ってしまう場合があります。
タバコのヤニには、水をたっぷり含んだタオルを使う
タバコのヤニはベタつき感があり、しつこくガラスに付着しています。
きれいにするコツは、水をたっぷり含ませたタオルを水が滴らない程度に絞って拭くことです。このとき使うタオルも、温泉タオルのようなものを使うと掃除しやすいです。
ヤニが取れるまで濡れタオルで繰り返し拭きます。タオルがヤニですぐに茶色く汚れてしまうので、その都度拭く面を変えたり、ゆすいでタオルの汚れを落としながら、ガラスが綺麗になるまで根気強く掃除します。
夜間のライトの灯りや夕陽越しに拭き残しを確認
パッと見でガラスが綺麗になったように見えても、夜間の街灯や対向車のライトにガラスが照らされると、日中では確認できなかった拭き残しが見つかることがあります。
夕陽(西日)越しも同様で、このときがもっとも拭き残しが目立ちます。
ガラスがきれいになったか、状態を確認するにはベストなタイミングです。
また、このときフロントガラスもきれいな状態の方が、内窓の拭き残しを見つけやすいです。
フロントガラス内側の拭きムラを起きにくくするには?
フロントガラスの内側を掃除するときの拭きムラが出にくくなるコツは、縦方向と横方向で規則的にガラス全体を拭き上げることと、最後には乾いたタオルでガラスを拭くことです。
ランダムな動きでガラスを拭くと拭き残しが出やすいです。
また、たとえば縦にタオルを動かしてもなかなか取れない汚れが、横方向であれば取れやすいということもあります。
フロントガラス内側の白い汚れは?
フロントガラス内側の白い汚れには、さまざまなパターンがあります。
基本的に、タバコのヤニ汚れ以外は、白い汚れと表現できます。
もっとも白く目立ちやすいのは、手垢や皮脂汚れに代表されるような油汚れです。
ホコリを含んだ自然発生的に付着する汚れも、白っぽく見えることがあります。
水垢の汚れは白い汚れと表現するには無理があるかもしれませんが、濡れたタオルを使った後に乾拭きが十分でないときに拭き跡として残る水垢は、白い汚れとなり目立ちやすいです。
フロントガラス内側の掃除に精製水はあったほうがいい?
ガラスの掃除に精製水がおすすめということを聞いたことがある方もいるかもしれません。精製水は水道水とは異なり、不純物が取り除かれたものなので、拭き残しができづらいと言われているためです。
しかし、わたし自身も実際の職場で使用していたことがありますが、同じ職場のスタッフ全会一致で、特に掃除のしやすさは感じられませんでした。
むしろ白っぽい拭きスジが残りやすい印象で、ガラスクリーナーの方が使いやすく簡単にきれいになります。
そのため、フロントガラスの内側を掃除するためにわざわざ精製水を用意する必要はないでしょう。
使用するクロス(タオル)との相性などもあるかもしれないので、気になる方は試してみる価値はあるかもしれません。
フロントガラスの内側掃除のおすすめグッズ
フロントガラスの内側を掃除するときにあったら便利な、おすすめの商品を3つ紹介します。
シンプルでオーソドックスな温泉タオル
各家庭にあるもので問題ありませんが、あえて購入する場合には、Amazon等でまとめ買いが可能です。
新品時よりも、洗濯を繰り返して使い古した方が使いやすいです。
拭きスジや跡の残りにくいガラスクリーナー
ガラスクリーナーも特別なものを用意する必要はありませんが、中には拭きスジの残りにくさを謳った車の窓ガラス専用の商品もあります。
カー用品店等でも販売されているので、購入する商品に迷ったときにはおすすめです。
手の届きにくいところも拭きやすくなるカー用品
フロントガラスの内窓を掃除するとき、ガラスの下の奥の方に手が届きづらく困ったことはありませんか?
そんなときにこちらの商品を使うと、手の届きづらいところでも簡単にアクセスしてガラスを拭くことができます。
整備士のまとめ
フロントガラス内側を綺麗に掃除するための最大のコツは、仕上げの乾拭きを確実に行うことです。
また、マメに掃除をすることでその都度の掃除を楽にできます。
常に運転中に視界に入るフロントガラスが汚れていると意外とストレスにもなるので、常にきれいを維持できるよう心掛けましょう。
Supervised by 整備士 ヒロ
保有資格:2級整備士。国産ディーラー整備士、輸入車ディーラー整備士の経験がある、現役の整備士。 整備士経験は10年以上で過去にはエンジニアとして全国規模のサービス技術大会に出場。 車の整備に関する情報をtwitterで発信している。