映画のワンシーンでひときわ目を惹く憧れのあのブーツ。
ファッションへと興味を持ったきっかけが映画だったという読者も多いはず。年代に限らず、名優たちの足元には常に衣装とは思えないほど、ストーリーや役柄に馴染んでいった美しいブーツがあった。そんな憧れのブーツを紹介する。
『わたしに会うまでの1600キロ』×Danner /MOUNTAIN LIGHTCASCADE
荒れ果てた人生を見つめ直し、再出発しようと1600キロに及ぶパシフィック・クレスト・トレイルを踏破した実在の女性シェリル・ストレイドの自叙伝を元に制作され2015年に公開。ともに旅をするブーツは、赤のシューレースがキャッチーなマウンテンライト カスケード。当初、映画のための特別モデルだったようだが定番モデルとして販売されている。
『007 SPECTRE』×Danner/MOUNTAIN LIGHT
2015年に公開されたシリーズ24作目となる『007 SPECTRE』。ジェームズ・ボンド扮するダニエル・クレイグが劇中で履いたのがダナーのマウンテンライト2だ。日本では未発売だが、長年の定番モデルであるマウンテンライトとはステッチとソールにやや相違があるだけでスタイルはほぼ同一。ファッション性の高いクールなブーツとして人気だ。
『カッコーの巣の上で』×RED WING /8′ CLASSIC MOC 877
1975年に公開されたアメリカ映画。主人公であるマクマーフィを演じたジャック・ニコルソンの足元には履き込まれた銘品レッド・ウィングの#877。ブーツはもちろんリアルヴィンテージとなったリーバイスやA-2フライトジャケットも度々、この映画が参照される。劇中においての彼の飾らないスタイルや生き様に憧れを抱いた読者も多いはずだ。
特定できず!! あらゆる名シーンを彩ってきた銘品ブーツたち。
ケビン・コスナー主演の『パーフェクト・ワールド』でもワークブーツを拝むことができるが残念ながらブランド特定できず。ただシューレースのフックモデルと言えば長らく愛されてきたベックマンが生産中止期間を経て2024年、生まれ変わって再リリース! ドレスシューズを思わせるクラシカルなフォルムはレッド・ウィングの新定番だ。