本は最初から最後まで読まなくてもいい!? 読書猿さん、そうなんですか?
読むのが遅い、何を読んだらいいのかわからない……そんな読書にまつわる悩みの数々を、「正体不明の読書家」読書猿が一挙に解決! 固定観念から自由になり、読書を楽しむ方法をやさしく伝えます。
『苦手な読書が好きになる! ゼロからの読書教室』「第1部 本となかよくなるために……しなくてもいいこと、してもいいこと」より「第3回 最後まで読まなくてもいい」を発売前に特別公開!
※本記事用に一部を編集しています
本は最初から最後まで通読しなくてはならない?
――『苦手な読書が好きになる! ゼロからの読書教室』に掲載されている主なヒント例――
全部読まなくてもいい
はじめから読まなくてもいい
最後まで読まなくてもいい
途中から読んでもいい
すべてを理解できなくてもいい
いろんな速さで読んでいい
小説なんて読まなくていい
「あとがき」より抜粋
こんなペンネームなのに、本を読むのは苦手だ。
小さな頃から、本を読むのはあまり好きでなかったし、得意でもなかった。何より集中が続かない。本を開いて読み始めても20分もすれば力尽きてしまう。なので、たくさん読むことは難しい。
何かのきっかけがあって苦手な読書が楽しめるようになったとか、素晴らしい方法を発見してスラスラ本が読めるようになったとか、そういう話ができればいいのだけれど、残念ながら私にはそういう幸運は起こらなかった。
この本に書いたのは、そんなささやかな工夫や気の持ち方、たとえば読書についての考え方のようなことだ。
もちろん好きでこの本や他の本を読んでくれるなら、とても嬉しい。
あなたが「好き」で書物のページをめくることで、知らない誰かに書物が 届き、世界のどこかで本が生まれる。
読書猿(Dokushozaru)
正体不明の読書家。著書に『アイデア大全』『問題解決大全』(共にフォレスト出版)、『独学大全』(ダイヤモンド社)。幼い頃から読書が大の苦手であった自身が、読書家となるまでに培った経験が、本書に注ぎ込まれている。
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