<公園のマナーは?>小学生の遊び方にヒヤヒヤ⇒イライラ「小さい子の近くで走るなッ」【まんが】
私(ユウコ)は、時短勤務で共働きをしています。いつも元気いっぱいの息子タイチ(4才)とコウキ(1才半)は絶賛砂場ブーム中。16時頃に保育園が終わったあと一旦帰宅してから、親子3人で近所の公園へと出かけ、時間が許す限り砂場で遊ばせるのが日課です。幼い息子たちが遊ぶ様子を見守りながら、私はどうしても気になることがありました。それは小学生の男の子たちの公園の使い方。いつもヒヤヒヤしながら見ていたのですが……。
あぶないな。向こうにも走れるスペースがあるんだから、何も砂場の周りで走らなくても……。 そんな風に思ってはいましたが、ひとまず様子を見ていました。そんなとき、鬼ごっこをしている男の子とぶつかって、小学生の女の子が尻もちをついてしまったのです。すると今度は……。
砂場の周りで、猛スピードで鬼ごっこをしていた小学生の男の子たち。 その光景を見ながらイライラしていると、タイチが 「次はすべりだいやりたいから、手あらってくる!」 そう言ってタイチが水道に向かって走りだしました。 すると、小学生の男の子がタイチとぶつかりそうになったのです。寸前のところでよけてくれたので何ともなかったのですが……。 私はとうとう堪えきれなくなって、小学生の男の子たちに言ったのです。 「ちょっと!!! こんなところで走り回ったら危ないじゃない!」
公園は小学生だけのものではありません! お年寄りだっているし、小さな子どもだって遊んでいます。 それなのに小学生が周りも見ないで走り回っていたら、それこそ大きな事故につながってしまうのではないでしょうか。 周りを見て、小さい子がいないところで遊ぶ。 高学年ならば、それくらいの配慮をしてもいいと思います。 しかもそのことについて注意をすると、捨て台詞を吐かれてしまったのです! なんて躾のなっていない子どもでしょうか。 それ以上言うのはやめておきましたが、本当に腹の立つ出来事でした。
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そもそも、小さい子にぶつかって大事故になって、困るのはあの小学生たちのほうなのです。 私は彼らのことを思って忠告しただけなのに……それなのに、何? あの捨て台詞は!
私のこのモヤモヤはなかなかおさまらず、ママ友たちにこの公園での出来事を話したのです。
ママ友のミクさんは、私の意見をわかってくれました。 「ユウコさん、すごい勇気ある!」 ミクさんも、公園で何度か危ない目にあっており、学校に連絡しようと思ったそうなのです。
私の子どももミクさんの子どもも小学生たちに何かされたということではありません。 ただ、もっとしっかり教育してくれるように学校に言いたいと思ったのです。 つまりは「公園は公共の場なのだから、走るときは周りを見なさい」と注意してってこと。 全力疾走の小学生なんて、危険以外の何ものでもないのですから。
私たちが小学生のことで盛り上がっていると、神妙な顔をしたシホさんが一言……。 「でも、公園ですら全力で走れなかったら……小学生は放課後、どこで全力で遊べばいいのかな?」
私はあのときの小学生の言葉を忘れることができませんでした。 公共の場である公園の使い方について話しただけだったのに、なんであんなことを言われないといけないのでしょうか。 腹立ちが収まらない私は、ママ友とのランチのときにその話をしてみました。 するとミクさんも私と同じ考えだったのです! しかしもう一人のママ友シホさんは、なんだか終始気まずそうな表情。 小学生の子をもつシホさんなりに、私たちの言葉に何か思うところがあるのかもしれません。
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「上の子、小学生だからさ。なかなか難しいところがあるよね」 と、小学生の子どもの母親側であるシホさんの意見は私たちとは真逆なものでした。
だからこそリアルな言葉でした。 小学生だって「子ども」なのです。 何も悪いことをしているわけでもない子ども相手に、私たちは何を熱くなっていたのでしょうか……少し恥ずかしくなりました。 「なんていうか……立場の違い……なんじゃないかな」
シホさんの言葉は私たちに響きます。 自分の子どもが小さければ小学生を「危ない存在」って思うし、子どもが小学生であれば小さい子を「危ない存在」だと思う……なるほどなと私たちは思いました。 「親がついている方が気を配って、どちらの子どもたちも楽しく伸び伸びと遊べるように配慮してあげればいい」 と、シホさんは言いました。
私は「公園はみんなのモノ」と言いながらも、知らず知らずのうちに小学生に我慢をさせていたのかもしれません。 公園にいた小学生は別に意地悪をしているわけでもなく、ぶつかってしまった子に謝ったりもしていました。 公園内を広く使って鬼ごっこをしていただけなのに、あんな剣幕で怒らなくても良かったのでは……と、今は思っています。 親がついている方が気を配ってあげればいいだけであって、公園で小学生に配慮を求めてしまうのは違ったのかもしれません。 これからは自分の子どものことだけではなく、公園にいる子どもたちのことを考えながら行動していきたいと思います。