川崎市 メルカリで不用品販売 両袖机など計約520点
川崎市は市役所庁舎の移転に伴い不要になった事務机などのリサイクルを進めるため、フリマサイト「メルカリ」での販売を始めた。2月18日に「メルカリShops」を開設し、課長級以上の管理職が使った両袖机や、更衣室のロッカーなどを出品している。
2023年秋の市役所の庁舎移転に伴い、市職員約2600人分の事務机やロッカー、ソファーセットや書類ファイルなど、大量の什器や事務用品が不用となった。このうち約2700点を新庁舎や旧庁舎(現・第3庁舎)、交通局などが入る御幸ビルなどで再利用したうえで、約1500点を市内の区役所や公立学校、消防署など出先機関で転用。ソファーなどの什器約200点を、市内の町内会や自治会に譲渡した。
そして今回、より幅広く再利用を呼びかけようと、(株)メルカリ(東京都港区)の協力のもと、庁内物品販売サイト「川崎市メルカリShops」を開設し、事務机やロッカーなどの什器約70点、書類ファイルや電話機などの消耗品約450点を出品。金額は未使用の磁気ファイル1000円から両袖机の18000円までと幅広い。
このうち5000円から1万円前後で出品したソファーセットが完売。その一方で両袖机の動きが鈍いという。市の担当者は「本来なら4〜5万円するものだが、価格的にはお手頃だと思う」とアピールする。
事務机やロッカーなどの什器類は第4庁舎(川崎区宮本町)で保管しており、落札後は現地での引き取りとなる。