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千葉県の<海の幸>を巡る展示「房総うみの幸 大百科」開催! ぼうずコンニャク氏による講演会も【千葉県千葉市】

サカナト

千葉県・飯岡漁港(提供:PhotoAC)

千葉県千葉市にある千葉県立中央博物館は現在、特別展「房総うみの幸 大百科 ―千葉の豊かな海と食文化―」を開催しています。期間は9月23日(火・祝)まで。

千葉県は北西に広がる東京湾、南部の安房・夷隅地域、太平洋に面した九十九里、関東の東端に位置する銚子の海といった、各地域特有の自然環境を有しています。同展では、人々の暮らしや食文化と密接に結びついてきた房総の海の幸に焦点を当て、様々な視点から解説します。

千葉県各地域の海の幸を紹介!

展示は大きくわけて2つからなる構成。ひとつは「ぐるり房総うみの幸」と題して、東京内湾から銚子まで房総半島を一周するように、各エリアの海の環境とそこから得られる海の幸、郷土料理などを展示品やパネルを通じて紹介します。

江戸時代から豊かな漁場として栄えた東京内湾、暖流の影響や岩礁域の多さで多様な魚介類に恵まれる安房・夷隅、日本屈指のイワシ漁場である九十九里、暖流と寒流、利根川が交錯し世界有数の漁場となる調子など、各地域で獲れる海産物や、それをつかった伝統料理などを知ることができます。

銚子漁港(提供:PhotoAC)

クイズやぬりえをした魚が泳ぐ液晶など、お子様が楽しめるような仕掛けも用意されているそうです。

ふたつめのエリアは「JOMON房総うみの幸」と題し、縄文時代の貝塚の貝にスポットを当てて、昔から豊かだった房総の海について紹介します。千葉県は全国一の貝塚県。土器や貝を使った装飾などが展示されます。

また、千葉県の水産業を技術面でサポートする県水産総合研究センターによる展示も行われます。ここでは、最新の魚の群れの位置や量、漁場の状況などを予測する漁海況予報、千葉県を代表するキンメダイ漁業について紹介します。

キンメダイ(提供:PhotoAC)

トークイベントや講演会も開催!

7月26日(土)には、築地市場の水産仲卸会社に勤めた経験のある福地享子氏によるトークイベント「東京湾とお寿司」を開催。寿司の歴史や江戸前の寿司種について学ぶことができます。

県立中央図書館のホームページから申し込み可能です。

寿司(提供:PhotoAC)

また8月16日(土)には、「ぼうずコンニャクの市場 魚介類図鑑」の管理人であるぼうずコンニャク氏による講演会「千葉県ぐるり海の生物と食べ物」を開催。下総から上総まで、地域を巡りながら各地域の生物と食べ物について解説します。

講演会は事前の申し込みは不要で、当日申し込みでの参加となります。

いずれも定員は150名。千葉県立中央博物館の講堂で行われます。

ワークショップや観察会など、海を身近に感じるコンテンツも

期間内は他にも、オリジナル大漁旗や生きものの樹脂粘土フィギュアが作れるワークショップや、銚子市で磯の生き物を探す観察会、古代の史書を用いて房総の伝承を読み解く講座、二枚貝の解剖観察会なども開催されます。

千葉県立中央博物館の開館時間は9時~16時30分(8月30日までの土曜は18時まで)。入館料は、一般800円、高校生・大学生400円、中学生以下、65歳以上は無料となります。月曜は休館(8月12日は開館)です。

詳しくは千葉県立中央博物館公式ホームページで確認できます。

※2025年7月19日時点の情報です

(サカナト編集部)

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