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【PickUp】ウイスキー界の常識を覆す!「海底熟成」とは?

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海底熟成とは?(C)Dear WHISKY

ウイスキー愛飲家の間では常識となっている「ウイスキーは瓶熟成をしない」を覆す方法である「海底熟成」が近年日本各地で行われています!

「海底熟成」はその名の通り、一度瓶詰めしたウイスキーを海底で追加熟成させる熟成方法です。

海底は水温や明るさ海中に生じる振動などがお酒を貯蔵、熟成させるのに適しており、通常瓶詰めした後は熟成されないと言われているウイスキーを、角のとれたまろやかな味わいへと変化させます!

【写真】海底熟成プロジェクト(全4枚)

ウイスキーの海底熟成とは

ウイスキーをはじめとする蒸留酒はアルコール度数が高いため通常瓶詰め後の熟成はしないとされていますが、海底に沈めることで、追加熟成がされると言われています。
これは海底の環境がもたらす振動など物理的な影響がウイスキーに様々な変化をもたらしているからだそう。

一般にウイスキーやワインなどお酒は静かな場所に置き、振動などを与えない保管方法が大切とされていますが、振動がもたらす変化は必ずしも悪いものではないそうです。
ただ、変化が良いものか悪いものかは事前に判断できないため、「美味しさを保つ」という意味ではワインセラーのように振動など外部からの影響を可能な限り取り除く方法が一般的となります。

海底熟成後のボトル(C)Dear WHISKY

違いを楽しむ海底熟成

海底熟成プロジェクトの発起人である熟成日本酒Shop&Bar「熟と燗」の社長兼、一般社団法人 刻SAKE(ときさけ)協会の常任理事上野伸弘氏によると、海底熟成による味わいの変化は予測が難しく再現性は無いようです。
そのため、美味しさだけを追い求めるのではなく、環境がお酒に与える影響の違いを楽しんでいただきたいそうです!
熟成によって好きなお酒の別の側面を感じられることはお酒好きにはたまらない体験ですね!

海底熟成プロジェクトでは、沈める際や海底で熟成している過程を動画で撮影して楽しむ事や、メッセージボトルのように、潮の流れでどこかに漂着するのを待つ海底熟成など、「楽しむ」事を大切にした取り組みも計画しているそうです!

海底熟成での変化を楽しむのも魅力(C)Dear WHISKY

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