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神戸での被災が原点 「自分にしかできないことを」 ペット防災を考える会・今出さん

タウンニュース

「自分にしかできないことを」

「都筑ペット防災を考える会」代表の今出敬太郎さん(=写真、40、早渕在住)は、小学4年生の時に神戸で震災を経験している。

「当日は兄の『起きろ!』の声で目を覚ましましたが、立ち上がれないほどの揺れと、揺れに伴うガラスや食器が立てる音に恐怖と不安を感じた」という。

当時、父は東京で単身赴任中。「自分も家族も『神戸は地震がない』と勝手に思っていた」という今出さん。揺れが収まり、母と妹を含めた家族4人で途方に暮れていると、事情を知る同じマンションの隣人が「建物が倒壊するかもしれないから」と一緒に近くの公園まで逃げてくれた。公園にはトイレがなく、今出さんは同じマンションの少年野球のコーチの家でトイレを借りたことを覚えている。

頻繁に余震があり、家の中は食器などが散乱していたことから家族で車中で過ごした。夜に水道と電気が使用可能になり、マンションへ戻ったが、建物の耐震強度の状況もわからず、余震のたびに外へ逃げ出した。「東京の父は、つながらない電話と不確かな報道、そして火に包まれた神戸の映像に『ゾッとした』と聞いた」という。

兄の小学校卒業を待って、3月下旬に単身赴任先の父の元へ越し、以来、都筑区に住む。

ペットも人も守る防災

今出さんは、阪神・淡路大震災の際、「地域に助けてもらった」との思いが強く、「自分にしかできないこと」として、地域防災に力を入れようと心に決めた。大学を卒業後、警察官になり(現在は退職)、予備自衛官や地元の消防団にも入団。行き着いた活動の一つが「ペット防災」だった。「震災当時ペットを飼ってはいなかったが、被災地では、犬猫など1万頭近いペットが被災した。ペットは家族。ペットを守ることで人も守れることを訴えていきたい」と意気込む。

9月には地域防災拠点にペット連れの住民が避難する際にトラブルを防ぐために有用な、「(仮)つづき地域ぼうさい拠点ペット担当養成セミナー」を検討している。

また立体駐車棟を持つ大型商業施設が多い都筑区の特徴を活用し、一時避難所として連携協力などを訴えていきたいとしている。

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