Yahoo! JAPAN

妖と人間の対比、主人公たち3人の関係性など、声優陣も注目してほしいポイントが満載! 一太郎役の山下大輝さん、仁吉役の沖野晃司さん、佐助役の八代拓さんの3名が登壇した秋アニメ『しゃばけ』先行上映会をレポート

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2025年10月3日より放送予定のTVアニメ『しゃばけ』の先行上映会が9月27日に新宿バルト9で開催されました。

『しゃばけ』は、累計一千万部を突破している畠中恵氏のファンタジー小説を原作とし、ドラマ、コミカライズ、舞台など数多くのメディアミックスを経て待望のテレビアニメ化となります。

先行上映のあとには、一太郎役の山下大輝さん、仁吉役の沖野晃司さん、佐助役の八代拓さんの3名が登壇し、スペシャルトークショーを繰り広げました。

【写真】秋アニメ『しゃばけ』先行上映会レポート

今は"やっとみなさんに見てもらえる"という気持ち

1話と2話の先行上映後、たくさんの拍手の中MCの森遥香さんの呼びかけで登壇した山下さん、沖野さん、八代さん。

今の気持ちを率直に問われると、口々に"やっとみなさんに見てもらえる"という感想を述べていきます。というのもアニメ化の発表は1年以内ですが、アフレコはずっと前から行っていたそう。アフレコが終了して"また放送の時に会おう"と思っていたらすごい久々の集合になったため、"やっと"という気持ちが強いことや、アフレコや特番の収録の思い出が蘇ることなどを話してくれました。

それぞれの演じるキャラクターについて聞かれると、八代さんは一太郎(作中では若だんなと呼ばれる)をキャラ設定では病弱とあるが、それを感じさせないキャラであり、生きていく力や生命力溢れる行動をする人と紹介。演じる際も病弱とは意識せず、心の強さややりたいことに対する熱意がかっこいいと思ったので、そこをメインに演じたと話します。

一太郎の兄貴分であり、彼に仕える仁吉と佐助について沖野さんと八代さんは”2人でひとつ感がすごい”とし、二吉はしっかりもので、口うるさい、お母さん的なポジション。佐助は快活で、頼りになる場面もあるが、時には怖い一面を見せるお父さん的なポジションだと思っているそう。そして作中での3人のやりとりにぜひ注目してほしいと述べていました。

アフレコ現場では妖たちが賑やかに。そしてあの声優さんがここでも存在感を見せる!

当時のアフレコの雰囲気はどうだったのか尋ねられると、人間側と妖(あやかし)側でコントラストがあり、妖側はかなり賑やかだったそうです。特に誰かと深堀りされると屏風のぞき役の浪川大輔さんの名前があがり、会場はそれだけで大爆笑。さらに仁吉の正体は「白沢」(ハクタク)という名の妖怪なのですが、開口一番、浪川さんに「シラサワ!」と言われてスタジオ中が笑ってしまったエピソードを挙げていました。

他にも収録現場にスタッフさんが当時から伝わるお菓子を用意してくれていたり、当時の本や、こういう掛け声で売ってたといった歴史考証をしっかり教えてくれたり、現場資料や地図を見て昔と今を照らし合わせながら勉強したというお話も飛び出し、細部までこだわり抜かれた作品だということが伺えます。

ここで原作者の畠中恵先生より、上映会に宛てたコメントが到着しているということで、山下さんが代読。みんなでアニメを見られるのが嬉しいこと、3人の声で語り合う風景を見て、江戸にいる長崎組に行けた気分になったとコメントが寄せられました。

ここで早くもイベントは終了のお時間に、最後は3人より今後の見どころを踏まえながら、一言ずつメッセージが送られました。

八代さんは3人の関係性を楽しむと共に、佐助の正体は犬神なので、意外と”わんこ”感があってかわいいと思っているので、そこも注目してほしいとコメント。

沖野さんは綺麗に描かれた江戸の町並みや妖と人間の関係など注目ポイントがたくさんあること、そしてミステリーな雰囲気もどんどん増してくるので、我々と一緒にぜひ事件を追いかけてほしいとコメントします。

最後に山下さんは先行上映された1.2話は冒頭も冒頭、事件の始まりなので、ここからどういう風になっていくか楽しみにしてほしいと語ります。そして純粋に生きている妖と一方で人間は……といった対比が描かれ、見れば見るほど発見がある作品になっているとのこと。オンエアでぜひキャラクターといっしょに事件を追って、謎を紐解いてほしいと締めくくりました。

[取材・文・写真:ニ城利月]

おすすめの記事