潜在意識による自己解放、自分対自分の勝負の行方は?人間の深層心理の戦いを描いた≠ME 11thシングル『排他的ファイター』解禁!
【排他的】
他者を受け入れない:仲間以外を締め出したり、拒否したりする態度。
【写真】人間の深層心理の戦いを描いた≠ME 11thシングル『排他的ファイター』解禁!(全12枚)
11月11日午後11時11分、≠ME 11thシングル『排他的ファイター』のMVが公開となった。
決して主人公にはなれない、報われない想いの孤独や絶望を歌った前作『モブノデレラ』は多くの人々の感情を揺さぶり、≠MEの裾野を広げる1曲となった。
『モブノデレラ』も切り口として異質ではあったが、主に「恋愛」や「青春」にまつわる楽曲を数多く歌唱してきた≠ME。しかし今作『排他的ファイター』にその要素は全く無い。
歌詞世界全体を通して、「なんで人生ってしょうもないんだろう」と憤りや諦観と悲観、やや凝り固まった思考を持つ主人公の小さな世界での葛藤が描かれている。
テーマは自分対自分。
「此処じゃ狭いんだ」とこんな自分を変えたいと思う主人公に対し、「いや、此処がお似合いだ」ともう一人の自分が現実を突きつける。
その世界から立ち上がろうとする心の葛藤や、自分自身との戦いが『排他的ファイター』の歌詞に、ダンスに、そしてMVでも表現されている。
MVにはそれぞれのメンバーに爽やかな水色・白衣装を纏った表層意識の自分、茶色衣装を着た抑圧された潜在意識の自分と2タイプの自分が登場する。怯えや脆さを持つ表層意識は、解放的で勝ち気な強さを持つ潜在意識の自分、どことなく表情・性格の違いをメンバーから感じ取れる。
追われ逃げ惑う表層意識は、潜在意識についに追い込まれ、その存在を消去される模様がMVに描かれているが、殻を破り本来の自分を取り戻すという、自己実現を比喩したものであろう。
MVのラストシーンに無数に飛び交うカラフルなスーパーボールは鬱屈したこの世界に一縷の光として「僕の世界よ明日輝け」と救いと願いを与え、生まれ変わった自分への祝砲のように思える。約4分間にどう生きるべきか?のすべてが詰まった傑作の誕生である。
「排他的ファイター」センター
<冨田菜々風コメント>
「僕の世界よ明日輝け」という歌詞は、新しい一歩を踏み出す勇気をくれるような気がしました。
今の姿も、奥底にある思いも、どちらも本当のもの。
苦悩や迷いの先には、きっとその経験があるからこそ見える未来があると思います。
「此処じゃ狭いんだ」というフレーズには、きっとこの場所や環境が合っていなかっただけ。そう思うことで救われる感覚と、少しずつ自分を解放してあげる安心感のような言葉に感じました。
この楽曲が、今もどこかで自分自身と戦っている誰かの明日を少しでも照らせるような一曲になっていたら嬉しいです。