大山街道ふるさと館 クリエイターと企画展 各地の風景50点超ずらり
川崎市大山街道ふるさと館(溝口3の13の3/服部隆博館長)では、クリエイターの岡本和泉さんとコラボした企画展「大山街道スケッチ紀行前編」が、6月10日(火)まで開かれている。期間中は、大山街道の起点「赤坂御門(東京都千代田区)」から「馬の背(町田市)」までの風景画を楽しめる。
企画展では、三軒茶屋(東京都世田谷区)や、旅籠綿屋(横浜市青葉区)、溝口神社(高津区)など、街道沿いの名所や街並みを描いた岡本さんの作品50点超を展示。それぞれのイラストには、各名所を取材した際のエピソードや感想も添えられており、その際に身につけていた衣服や道具、新規の描き下ろしイラストなども掲出。希望があれば、同館スタッフが解説もしてくれるという。
1年かけ、開催準備
岡本さんは、内閣府や環境省、神奈川中央交通など、さまざまな団体から依頼を受けているクリエイター。2022年からは、出版社の(株)風人社が運営するウェブサイト「風人社の窓」で、大山街道の始点から終点までの風景を描いていく「岡本和泉大山街道スケッチ紀行」の連載を始めた。
「取材で川崎市を訪れた際、ふるさと館に立ち寄ったことが交流の始まりです」と岡本さん。同館から企画展の開催を打診されたため、1年をかけて準備を進め、開催に漕ぎつけたそうで「写真ではない唯一無二の表現で、いままでとは違う視点や視座で大山街道を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
入場無料。時間は午前10時から午後5時。また、この企画展の後編も9月6日から10月26日まで同館で開催される。期間中は町田市から終点の大山阿夫利神社下社までのイラストなどを展示する予定となっている。
新館長も見所PR
さらに5月10日(土)にはこの企画展開催を記念した講演会「街道歩きのたのしみとは」も予定。岡本さんが登場し、大山街道の魅力や街道歩きの楽しみ方を解説する。
時間は午前10時から正午(30分前開場)。参加費は700円(先着45人)。参加申込みや問合せは同館【電話】044・813・4705、または下記二次元コード参照。
今春、大山街道ふるさと館の新館長に就任した服部隆博さんは「都市開発によって現在の町並みとは変わってしまった、かつての風景も描かれているため、昔の様子を知る人には懐かしく感じるのでは」と、各催しの見所をアピールしている。