【女性編】離婚後のひとり暮らしで実感した“自由と寂しさ”のリアル #6「元夫に対抗?でも…」
子どもがいない状態で離婚した場合、その後はひとり暮らしで生活していく人もいます。
それまで配偶者とふたりだった暮らしからひとりになったとき、想像していた自由と同時に思いがけない寂しさを覚えることも。
離婚したからこそ見えてきた「自分の姿」とは、どんなものだったのでしょうか。
「離婚後のひとり暮らし」を送る女性たちに話を聞いてみました。
「夫から離婚を切り出されたのは、ほかに好きな女性ができたからという理由でした。
子どもを作らなかったのはお互いの意思でしたが、そのぶん自由な時間が多くて、私より社交的な元夫は裏で遊んでいたのだろうと今は思っています。
慰謝料はないけれど財産分与でクルマをもらい、それは助かりました。
マンションを出てアパートを借りましたが、ひとりになってから次の恋愛について考えました。特に恋愛に積極的なほうではないですが、やっぱりひとりは嫌だなと思うし、夫の浮気が原因で別れた自分が惨めだなと、どこかで思っていましたね。
自分だけ好きな人を作って幸せに生きている元夫のことを考えたら、腹が立つし悔しいし、対抗するように『私も』とマッチングアプリに手を出したりしていました。
でも、なかなか合う人はいないし外の世界でもいい出会いはないし、アプリでデートの約束までも進めない自分を見ると、さらに落ち込むばかりで。
離婚はして正解だったと今でも思いますが、改めて人を好きになることの難しさについて考えるようになりました。
結婚していると、『好きな人』を作るなんて考えないのですよね。元夫に向ける愛情は薄かったし、でも夫婦だからそれでも『好きな人』と結ばれていると思い込んでいました。
離婚してひとりになった今は、人を好きになれるのかと自分に問いかけています」(36歳/金融)
こちらのケースで印象的だったのは、「好きじゃないけれど夫だから『好きな人』と思い込める」という女性の言葉で、夫婦という形に安心していたのだと思います。
その枠が外れてひとりになったとき、改めて好きな人を作る意識を持っても、元夫への対抗心など不毛な動機があるとうまくいきません。
離婚後の恋愛でつまずく人のなかには、この女性のように形にはまるのが目的で恋人を作ろうとして、失敗することがあります。
誰かを好きになるとき、それはどんな気持ちが生まれるのか、女性が改めて向き合うべきなのは自分といえます。
(ハピママ*/弘田 香)