年末年始の長期休暇明け、どう乗り切る? 「出勤するのが億劫になった経験がある」が7割以上
最大で9連休が見込め、SNSに「奇跡の9連休」といった書き込みが見られたこの年末年始。 NEXER(東京都豊島区)は12月27日、年末年始と転職に関するアンケートを実施し、結果を公開した。会社員の75.1%が、「年末年始の長期休暇で、休み明けに出勤するのが億劫(おっくう)になった」と回答。理由として「休暇に慣れてしまうと生活リズムが崩れるから」「楽しい休みを過ごしたあとの現実を見るのが嫌」といった声が寄せられた。
休暇に慣れてしまい、出社が億劫 気持ちの切り替えが鍵?
年末年始の長期休暇で、休み明けに出勤するのが億劫になった経験はあるか聞いたところ、75.1%が「ある」と回答。
億劫になる理由として以下が挙げられた。
・休暇に慣れてしまうと生活リズムが崩れるから(20歳代・女性)
・休みが快適だから(20歳代・女性)
・気持ちの切り替えがなかなかできなかったため(20歳代・男性)
・人と会うのが嫌な方なので、しばらく休むと、外に出るのが億劫になる(30歳代・女性)
・休みが長いと、朝起きるのが億劫になるため(30歳代・男性)
・楽しい休みを過ごしたあとの現実を見るのが嫌だった(30歳代・女性)
・長期休みのため、仕事モードに切り替えられない(30歳代・男性)
長期休暇明け、出勤するのが億劫にならないためにやっていること
一方、年末年始の長期休暇で、休み明けに出勤するのが億劫にならない理由としては以下のような理由が見られ、気持ちの切り替えを工夫しているようすがうかがえた。
・仕事は仕事だと割り切っているし、働くのは嫌いではないから(30歳代・女性)
・仕事が大好きで、楽しい。休み嫌いです。出勤が楽しみ(30歳代・女性)
・気持ちの切り替えを自分なりに工夫していたため(40歳代・男性)
このうち、長期休暇明け出勤するのに億劫にならないために行っていることが「ある」と回答したのは、わずか4.1%。具体的に行っていることとして、次のような意見が寄せられた。
・出勤する2日前から、自分のメンタルを充実させるようにシフトチェンジして、1日に予定を詰め込みすぎないようにする(40歳代・女性)
・徹底的にリフレッシュする(50歳代・男性)
・いつでもモチベーションを保っている(50歳代・男性)
連休明けの出社のモチベーションアップ、会社でできる施策は?
月刊総務オンラインでは、プラス(東京都渋谷区)が2024年8月に実施したアンケート調査を紹介。連休明けに「出社したくない」と思うことがあると回答した人たちは、「週末に楽しい予定を入れて、それに向けてがんばる」「連休明け初日はリハビリだと思って、自分をあまやかす。失敗してもしょうがないと思うことにしている」といった対策で、モチベーションを保つ工夫をしているようすが見られる。
また、同調査では、連休明けにスムーズに仕事を再開するために、7割近くの人がオフィス出社を望んでいることも明らかになった。選んだ理由としては、「オフィスに行き、人と会うことで気持ちが切り替わる」という回答が多くを占め、連休明けの憂鬱な気分を、同僚たちと顔を合わせることで乗り切っている人が多いと分析している。
また、Q&Aサイト「OKWAVE」を運営するオウケイウェイヴ(東京都渋谷区)では、休み明けの月曜の午前中に気分が沈み、生産性が低くなる、いわゆる「ブルーマンデー症候群」に注目。 2018年10月より月曜日の午前中を休みとする「営業休」を導入。原則、全職種、月曜の9時から12時は営業休とした。本誌「総務の現場から」では、この制度を導入した背景や社員の反応について紹介している。
NEXERの調査は、「現在会社に勤めている」と回答した全国の男女389人を対象に、12月9日から23日にかけてインターネットで実施。結果の詳細は、同社のオウンドメディア「キャリアバイブル」で確認できる。