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【舌肥旅行記】星野リゾートシリーズ『界 奥飛騨』

舌肥

湯量豊富な温泉地として知られる奥飛騨温泉郷で、2024年9月5日に開業した『界 奥飛騨』。飛騨木工の技が光る素敵な宿を2024年冬に訪れたので紹介しよう。

『界 奥飛騨』は本館、東館、西館、離れ棟の4つの棟に分かれている。ご当地部屋は、飛騨木工の技術として名高い「曲木」がモチーフとなっており、木の温かさやモダンなデザインが目を惹く客室だ。露天風呂付きの客室にしたので、時間を気にせず好きな時に温泉も堪能できた。

お茶菓子は味噌煎餅。山椒とチョコレートのお煎餅は初めて食べる味わいだった。

味噌煎餅はお土産コーナーでも購入することができる。

界の滞在のお楽しみであるご当地楽は、「飛騨の匠体験」。実際に木を曲げて、界の風呂敷と合わせた曲木のバッグハンドルを作成することができた。

お湯に浸した厚さ3ミリの木を、木の手触りや香りを感じながら、少しずつ曲げてバッグハンドルを仕上げていく。これがなかなかコツをつかむまで難しかった。

作成したバッグハンドルに、界オリジナルの風呂敷を結んで完成だ。このバッグハンドルがあれば他の界へ宿泊した際も別の風呂敷で風呂敷バックを作ることができるので、界好きな方にはきっと重宝するだろう。

お次は夕食。食事処に入るなり、山彦人形のお出迎え。山彦人形とは、飛騨の文化人である代情山彦氏によって山霊の分霊として象られた開運・魔除けのお守りだ。頭は飛騨山脈の山並を表し、顔は自然への畏怖の念を、色彩は四季を表している。

大根餅の揚げ出しは入った煮物椀。

八寸にお造り、酢の物が登場する宝楽盛り。

献立と照らし合わせながら食べるのが楽しい。

味噌すき焼きも絶品だった。他にも揚げ物や甘味など季節の会席を味わうことができて大満足な夕食だった。

20時からはもう一つのご当地楽である「薫香ウイスキー」を体感することができた。まず、好きなウイスキーとブナかナラのスモークチップを選ぶ。

バーナーで約8秒スモークチップを炙り、30秒ほど煙を充満させて完成だ。

ナッツと共に筆者はロックで香り豊かなウイスキーをいただいた。筆者のグループは2杯頼んでそれぞれ別のスモークチップでお願いしたため薫香の違いも体感することができた。

朝食。自分で作る出来立てのドレッシングをサラダにかけていただく。

界の朝食は少量ずつ楽しむことができてバランスも良く、毎日でも食べたいくらいおいしい。

旅行の日は雪が降っており、雪景色も楽しむことができた。こんなにふわふわな雪が積もっていたり、普段目にすることは出来ない長いつららを見ることができたのも今回の旅行の良い思い出だ。
雪が降っていても施設内の歩道はしっかり雪かきがされているので4棟間の移動も問題なかった。ただ駐車場は雪だらけで車も雪に覆われ、車を動かすまで自身での雪かきが必須なため出発まで時間がかかった。次の目的地に急いでいる方は注意が必要だ。雪が多く降っていてあまり周辺を観光出来なかったので、また別の時期にぜひ奥飛騨をリベンジしたい。

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