キャンピングカーは何人乗り?ジャンルごとの違いと選択方法を徹底解説
キャンピングカーは何人乗れるのか……。乗車定員と就寝定員の違いを知らずに選ぶと、「思ったより狭い」「全員が寝られない」と後悔するかもしれません。そこで今回は、キャンピングカーのジャンルごとに何人乗りかや、選択方法を徹底解説します。ぜひ、あなたにぴったりなキャンピングカーを見つけてください。
キャンピングカーは何人乗れるのかを知ろう
キャンピングカーを選ぶ際、「何人乗れるのか」は重要なポイントのひとつです。ここでは「乗車定員」と「就寝定員」の2つについて、選ぶ際に気を付けてほしい点を解説します。
乗車定員と就寝定員の違いを解説
キャンピングカーには、「乗車定員」と「就寝定員」という2つの基準があります。この違いを正しく理解しないと、「座席が足りない」「寝る場所が狭い」といった失敗につながります。
【乗車定員を解説】
乗車定員は、法律で定められた「走行中に車内で座れる最大人数」です。普通車と同じように、安全基準を満たしたシートとシートベルトが備わっている必要があります。ベース車両によって変わりますが、キャンピングカーではベッドやキッチンを設置する関係で、乗車定員が少なくなるのが普通です。
【就寝定員を解説】
就寝定員は、「キャンピングカー内で快適に眠れる人数」を指します。就寝定員は日本の規定により、乗車定員の3分の1以上であることが義務付けられています。あくまでも最低基準のため、実際には「スペース的に無理がないか」を考えましょう。
【乗車定員と就寝定員が異なる理由】
乗車定員はシートベルトが必要な座席数によって決まるのに対し、就寝定員は「車内の空間をどのように使うか」で変わります。そのため、「乗車定員5人・就寝定員3人」のような車種も珍しくありません。キャンピングカーは移動と宿泊が一体になった特別な車両です。乗車定員と就寝定員をしっかりチェックしないと、「思っていた使い方ができない」と後悔するかもしれません。長く快適に使うために、何人乗りかのチェックは慎重にしましょう。
キャンピングカーのジャンルと定員の違い
キャンピングカーにはさまざまなカテゴリーがあり、乗車定員や就寝定員が異なります。ここからは、代表的な4つのキャンピングカーの特徴と、どれくらいの人数にマッチしているのか解説します。
軽キャンパー(軽自動車ベース)
軽キャンパーは「気軽にキャンプや車中泊を楽しみたい人」におすすめです。軽自動車をベースにしているため、取り回しがしやすく、狭い道路や駐車場でも困りません。
定員乗車:2~4人就寝:1~2人
軽キャンパーの中には「ポップアップルーフを備えたモデル」で4人まで寝られる場合もあります。メリット運転しやすい維持費が安い都市部でも使いやすい
デメリット就寝スペースが狭い家族向けには不向き設備が最小限
バンコン(バンコンバージョン)
バンコンは「普段使いとキャンプの両方で使いたい人」にぴったりのキャンピングカーです。おもにハイエースやキャラバンなどの商用バンをベースにしており、軽キャンパーよりも広く、キャブコンよりも運転しやすいバランスの良さが魅力です。
定員乗車:5~8人就寝:3~6人
メリット居住空間が広い走行性能が高い日常使いも可能
デメリット収納スペースがやや狭め本格的な長期滞在には不向き
キャブコン(キャブコンバージョン)
キャブコンは「本格的なキャンピングカーライフを楽しみたい人」にぴったりのモデルです。トラックの荷台部分に住める場所があるため、室内の大きさはバンコンの比ではなく、まさに「走る家」と言えるでしょう。
定員乗車:4~8人就寝:4~7人メリット広い居住空間設備が充実バンクベッドでスペースを有効活用
デメリットサイズが大きく運転が難しい維持費が高め
バスコン(バスコンバージョン)
バスコンは「大人数での長期旅行」に最適なキャンピングカーです。マイクロバスをベースにしています。
定員乗車:6~10人就寝:4~6人メリット圧倒的な広さ安定した走行性能設備の自由度が高いデメリット駐車や取り回しが大変普通免許では運転できない場合がある
キャンピングカーには、特徴が異なる4つの種類があります。あなたにもっともマッチするモデルを選びましょう。
あなたにジャストフィットするキャンピングカーの探し方
キャンピングカーにはさまざまなクラスがあり、「どれを選べばいいのかわからない……」と悩む方も多いでしょう。
購入してから後悔しないために、キャンピングカーを探すポイントを4つのステップに分けて解説します。
ステップ①使用目的を明確にする
まず、「どのような使い方をするのか?」をはっきりさせましょう。
下記のリストを参考に考えてみてください。
使用目的のチェックリスト週末の車中泊や短期旅行がしたい:軽キャンパーやバンコン家族全員でゆったり過ごしたい :キャブコンやバスコン長期間の旅やキャンプをしたい :トイレ・キッチン完備のバスコン普段の車としても使いたい :バンコン
あなたがどんな旅をしたいのか具体的にイメージすると、理想のキャンピングカーが見えてきます。
ステップ②乗車定員と就寝定員を要チェック
次に、「実際に何人で使うのか」を考えましょう。
乗車定員と就寝定員のバランスを間違えると、「家族みんなで旅行できると思ったのに、寝るスペースが足りなかった……」となりかねません。
選ぶ際のポイント走行中に座れる人数(シートベルト着用必須)就寝定員何人が快適に眠れるか定員別おすすめの車種2人まで → 軽キャンパー or バンコン3~5人 → バンコン or キャブコン6人以上 → キャブコン or バスコン
子どもの成長や友人との旅行を考えて、定員には余裕をもたせるのがポイントです。
ステップ③自分の免許で運転できるかチェック
キャンピングカーは種類によって、普通免許では運転できない場合があるため、事前に確認が必要です。
運転できるキャンピングカーの条件
〇取得時期:2007年6月1日以前
運転できる車両総重量:8トン未満 乗車定員:10人以下
〇取得時期:2007年6月2日~2017年3月11日
運転できる車両総重量:5トン未満 乗車定員:10人以下
〇取得時期:2017年3月12日以降
運転できる車両総重量:3.5トン未満 乗車定員:10人以下
ほしいキャンピングカーが普通免許で運転できるのか、販売店で確認しておくと安心です。
ステップ④事前に試乗する
カタログやネットの情報だけでは、キャンピングカーの広さや使い勝手は実感しにくいものです。
購入を決める前に、必ず試乗やレンタルして、実際のサイズ感や快適性のチェックをおすすめします。
試乗・レンタルで確認すべきポイント運転のしやすさベッドの寝心地設備の使い勝手
長く快適に使うために、「このキャンピングカーならストレスなく旅ができるか」をしっかりチェックしましょう。
まとめ
キャンピングカーを選ぶ際は、乗車定員と就寝定員の違いを理解し、自分の旅のスタイルに合った車種を選びましょう。あなたにフィットしたキャンピングカーを選ぶことで、家族や友人と快適な時間を過ごし、旅の楽しさが何倍にも広がります。
ぜひ、あなたにぴったりなキャンピングカーを見つけて、最高の旅を楽しんでください。