上杉謙信ゆかりの直江津の「お強の餅」 今年は高田の菓子店でも販売 5月31日と6月1日限定
新潟県上越市内の菓子店で2025年5月31日と6月1日の2日間、郷土の戦国武将、上杉謙信の逸話にちなんだ「お強(たち)の餅」が販売されている。これまで直江津地区で親しまれてきたが、今年は高田地区の一部の菓子店でも販売。謙信の故事にちなんで初冬に市内の菓子店で販売される「川渡餅」のように、初夏の風物詩となることを目指している。
《画像:大杉屋惣兵衛のお強の餅》
お強の餅は謙信が雪解けを待って出陣する兵をいたわり、縁起が良いとされる初草を入れた餅を配って戦に勝利したという逸話から、新年度を新たな気持ちで迎えてもらおうと、約50年前に直江津菓子組合が考案した。2023年まで毎年3月31日と4月1日に販売していたが、年間を通して和菓子を食べる機会を増やそうと、2024年から販売日を5月31日と6月1日に変更した。
今年は同組合が高田菓子組合に販売を呼び掛け、新たに御菓子処かの子、御母家、大杉屋惣兵衛の3店も参加した。
《画像:天と地の2種類の違いも楽しめる》
草餅の中につぶあんを入れた「天」と、こしあんで草餅を包んだおはぎ風の「地」の2種類があり、1個税込み162円。
大杉屋惣兵衛お馬出し店の宮越啓子さんは「これまで直江津のエルマール店に問い合わせが来ることもあり、今年声を掛けていただき参加した。高田では馴染みが薄いが、天と地や店ごとの違いも楽しんでもらいながら、川渡餅と合わせて盛り上げていければ」と話した。
販売店は次の通り。
•日清パン(西本町3)
•三野屋菓子店(中央1)
•くさのや(中央1)
•伊藤製飴所(中央1)
•土肥菓子店(中央2)
•山川製菓店(中央3)
•ヒロクレイン(春日新田2)
•岩野屋菓子店(港町1)
•坂詰菓子店(黒井)
•丸田屋(頸城区百間町)
•バラパン(安江1)
•御菓子処かの子(栄町、イオン上越店内)
•御母家(上真砂、富岡)
•大杉屋惣兵衛(本町5、同3、エルマール内)