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子育て奮闘中のロズを描く芸術的CGアニメーションにも注目 『野生の島のロズ』本編映像が解禁!

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子育て奮闘中のロズを描く芸術的CGアニメーションにも注目 『野生の島のロズ』本編映像が解禁!

『シュレック』や『ボス・ベイビー』『ヒックとドラゴン』シリーズなど、数々の大ヒットアニメーションを生み出してきたドリームワークス・アニメーションが贈る全世界待望の最新作『野生の島のロズ』が2月7日(金)より全国公開。今回はその本編映像が一部解禁となった。

ドリームワークス・アニメーションが贈る感動と奇跡のアドベンチャー

本作は、野生の島で起動した最新型アシストロボットの「ロズ」に、ひょんなことから愛情が生まれ、動物たちと共に生き、島の危機を乗り越えていく感動の物語。原作は、アメリカの作家ピーター・ブラウンによる著書『野生のロボット』シリーズ。2016年に出版された『野生のロボット』はニューヨーク・タイムズのベストセラーリストで1位を獲得し、一大現象となったほか、チルドレンズ・チョイス・アワードの年間最優秀イラストレーター賞や、ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞等を含む数多くの文学賞を受賞した傑作童話。監督・脚本は、ディズニーで経験を積み『リロ&スティッチ』(02)の監督を務め、ドリームワークスで『ヒックとドラゴン』(10)などを手掛けてきたクリス・サンダース。製作は、ドリームワークス・アニメーションの『ボス・ベイビー:ファミリー・ミッション』や『カンフー・パンダ』シリーズのジェフ・ハーマンが務める。

『野生の島のロズ』Ⓒ2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.

日本語吹替版には、本作の主人公で、徐々に心が芽生えていく最新型アシスト・ロボットのロズ役を綾瀬はるか、お調子者でずる賢く臆病だが、ロズの相談相手として友情を育んでいくキツネのチャッカリ役を柄本佑、ロズに育てられ立派に成長していく雁(ガン)のキラリ役を鈴木福、たくさんの子供たちを逞しく育て、ロズをサポートするオポッサムの母親、ピンクシッポ役をいとうまい子が務めるなど、魅力あふれるキャラクターたちに命を吹き込む豪華キャストが集結している。

子育て奮闘中のロズがキツネのチャッカリに辛辣なアドバイスを受ける本編映像解禁!

今回解禁となったのは、ロズ(CV:綾瀬はるか)が雛鳥・キラリの子育て方法についてキツネのチャッカリ(CV:柄本佑)からアドバイスを受けているシーン。初めて子育てに挑戦するロズは、チャッカリに泳ぎ方と飛び方の習得時間を尋ねる。するとチャッカリは「泳ぎなんか楽勝だよ。オレの母ちゃん流で教えてやろう。泳げ!!」と言って、キラリを蹴り飛ばして水中へ強制ドボン! ロズは呆れた様子で「チャッカリ、それじゃあ学べません」と言いつつ、素早くアームを伸ばしてキラリを救出。そんなロズに対し、チャッカリは意地悪な表情で耳打ちし、「あんた過保護すぎ…。あんたのガキ、どこをどう見ても普通じゃない」と口にする。

ロズが何か不具合があるのかと尋ねると、チャッカリはさらに、「兄弟で一番のちびっこだ。家族がいたって、一番小さく生まれたやつはすぐ死ぬ運命なんだよ」と厳しい言葉を投げかける。ふたりが会話している最中、キラリは貝を食べようとして顔を挟まれ、お次はイソギンチャクの触手に捕われて危険な状況に! そこへやってきたカモメに足を引き抜かれて、なんとかその場を逃れたと思いきや、再び貝に挟まれてしまう。挙句の果てには鳥の大群に踏みつぶされて下敷きに…。ロズはキラリを拾い上げ、その酷い姿に目を細める。チャッカリは、「あんまり入れこまない方が良いぞ。今食ってやろうか?後で悲しまないですむように!」と挑発的に言いながら、貝の殻をかぶったままのキラリをパクリ! しかし、ロズはすかさず口の中に入ったキラリを引っこ抜き、「ダメです!食べてしまっては仕事を完了することが出来ません!」と一喝。本シーンでは、ロズが仕事と割り切りながらも、初めての子育てに奮闘する姿が印象的に描かれている。

また本作ではキャラクターたちをリアルで魅力的に描きつつ、芸術的な映像美にこだわっている点にも注目だ。近年、デジタルデザインが主流のアニメ界において、本作は、伝統的な職人技と最先端の技術が見事に融合した作品となっている。どのカットも繊細で丁寧な画作りが際立ち、絵画的なスタイルとテクノロジーを組み合わせた独特なアニメーションの世界が繰り広げられる。監督のクリス・サンダースは、「大自然に迷い込んでしまうハイテクロボットの物語なので、自然の表現は可能な限り有機的なものにする必要があった。CGアニメーションの技術は、エキサイティングなカメラの動きを可能にしたが、その代償として手描きキャラクターの温かみが失われた。だから絵画的なスタイルを選び、徹底的なリアリズムよりも印象派的なディテールを強調し、深みのある絵を描くことに焦点を当てた」と、芸術的表現の新境地を開くという野心的な目標を立てた。

さらに、監督は、「本作の背景は人の手によって描かれている。『バンビ』のようなディズニー古典の動物描写から、宮﨑駿監督による『となりのトトロ』の独特な雰囲気の森、モネの絵画にいたるまで、インスピレーションは様々なものから得た。『長ぐつをはいたネコと9つの命』や『バッドガイズ』でのドリームワークスの技術的な進歩も活用した」と語り、全くユニークなスタイルのアニメーション映画を作り上げることに成功した。15名のアーティストたちの手によって描かれた合計269もの絵画に、観る者は思わず引き込まれるはず。本作ならではのアニメーションの世界を、ぜひ劇場の大画面でご堪能いただきたい。

『野生の島のロズ』Ⓒ2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.

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