あなたの呼びかけに『猫がお返事しているサイン』4つ ちゃんと自分が呼ばれている認識があるの?
1.耳を動かす・耳を立てる
猫の耳は非常に敏感で、32の筋肉によってさまざまな方向に動かせます。
そして飼い主が猫の名前を呼んだとき、猫が耳をピンと立てたり、飼い主の方向に耳を向けたりしたら、それは飼い主の声に注意を向けている明確なサインです。
時には体は動かさなくても、耳だけが飼い主の方向を向くことがあります。これも「飼い主の声が聞こえたぞ」という猫なりの返事と言えるでしょう。
とくに猫が寝ていたり、くつろいでいたりするときに呼びかけると、体を動かさずに耳の動きだけで反応することが多いです。
こちらを見ないと無視されたと思うかもしれませんが、猫は耳を動かして反応しているので、決して無視しているわけではありません。
2.しっぽを動かす・しっぽを立てる
猫のしっぽは気持ちを表現する重要なコミュニケーションツール。もし猫の名前を呼んだときにしっぽを動かしたなら、それは猫が呼びかけを認識している証拠です。
なかでもしっぽが上向きにピンと立ち、先端が少し曲がっている「クエスチョンマーク型」のポーズは、猫が幸せでフレンドリーな状態であることを示します。
このポーズで近づいてくる場合、飼い主の呼びかけに喜んで応答している証と思っていいでしょう。
またしっぽをゆっくりと左右に振る動きは、「適当に返事しておこう…」という、少しめんどくさがっている、そんな気持ちを表しています。
ただし犬のように激しく左右に動くときは、イライラや警戒を示していることがあるので注意が必要です。
3.ゆっくりまばたきをする
猫が名前を呼ばれたときにゆっくりとまばたきをする姿を見たことはありませんか?これは、猫の世界では「親愛」のサインひとつ。「敵意はない」「あなたを信頼している」というメッセージを含んでいます。
猫を呼びかけたとき、猫がゆっくりとまばたきを返してくれるなら、穏やかな気持ちで「はい、なんでしょうか?」と聞いているのかもしれません。
もし愛猫と目があったら、飼い主もまばたきをして挨拶をしてみましょう。きっと猫もまばたきで返事をしてくれます。
4.鳴く
猫のお返事のサインとして、非常に分かりやすいのが鳴き声です。たとえば「ニャー」という一般的な鳴き声や、口は開いているけど鳴き声が聞こえない「サイレントニャー」、ほかには小さく高音で「ニャニャ」など。
この鳴き声は子猫が母猫を呼ぶときに使う声と同じで、甘えたいときや親しみを表す鳴き声とされています。
つまり名前を呼ばれたときにこういった声で反応するのは、飼い主に対して友好的に「はい、何ですか?」と返事をしているのです。
猫の鳴き声は猫たちなりの言葉であり、注意深く観察することで、より深く猫の気持ちを理解できるでしょう。
ぜひ飼い主の愛情のこもった呼びかけに、愛猫がどのような声で応えてくれるか、じっくりと耳を傾けてみてくださいね。
まとめ
猫は確かに自分の名前や飼い主の声を認識しており、さまざまな方法で飼い主の呼びかけに返事をしています。
そのため今回紹介したような、猫なりの「返事」のサインを理解し、愛猫とのコミュニケーションをもっと楽しんでくださいね。
ただし猫の反応は個体差が大きく、その時の状況や気分によっても変わります。必ずしもすべての猫が同じように反応するわけではありません。
ですができるだけ毎日、愛猫に話しかけてください。愛猫もきっと喜びます。