母の病院の付き添いに来なかった父。しかし、薬局へ行くとそこには #母の認知症介護日記 190
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
ワフウフさん姉妹は、父から母・あーちゃんの財産を守るため、あーちゃんに腹巻型のポーチを購入してお金や貴重品は身につけるように言いました。しかし、あーちゃんにはしっくりこなかったようで、翌日にはポーチが記憶とともに姿を消してしまいました……。そこで、今度は首から下げられるポシェットを購入。こちらは、ポーチよりも使いこなせていていい感じだと思ったのですが、しばらくするとやはりなくしてしまいました……。ただ、あーちゃん本人に自覚はなく、都合の悪いことは何でも父のせいにするだけ。しかも、話が二転三転するので、聞くだけでもストレスです……。
やっぱり来た!
あーちゃんのために、老人ホームと高齢者住宅を見学したワフウフさん姉妹。選ぶなら老人ホームにしようと姉妹で答えを出したものの、いざ決断するとなると心が揺れてしまいます……。あーちゃんにはこっそり探りを入れて、家を出て父と離れて暮らすことには否定的ではないことを確認しましたが、プライドの高いあーちゃんのことなので、見学に行くと施設の入居は拒否するだろうとワフウフさんは思っています。施設の営業さんからは、1カ月だけ仮押さえをしておくと言われたので、どうするのか期限内の決断を迫られています。
先日、あーちゃんが患う糖尿病の病院に付き添ったときの父は、完全に「良い夫」でした。
こんなことも言っていたはずなのに、その後の診察には一切姿を見せず……。
先生も、まったく姿を見せなくなった父に何か思うところがあるようで、困惑している様子。
たった一度通院に付き添っただけで、あんなに良い夫ヅラができるなんて、父の心臓にはきっとたんまり毛が生えていることでしょう……。
父が知りたいのは、あーちゃんの認知症のことだと思っている私たちは、糖尿病の病院ではなく認知症の病院には姿を見せるのではないかと思い、臨戦態勢で病院へと向かいました。
しかし、結局父は現れず……。拍子抜けしながら薬局で処方箋を出していると……。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんの夫。
いたーーーー!!!!! 薬局のドアからこちらをのぞくのは、間違いなく父。
どうやら、病院の場所がわからなかったようです。診察は終わったけれど、今からでも行きたいと言うので、場所を教えてあげました。
父が病院へ向かったのを確認し、急いで病院へ電話。あーちゃんの施設を探している話は、絶対に父にしないでほしいと念押ししました。
話がわかる看護師さんでよかったです……。
結局、父は病院を探せず、たどり着けなかったとのこと。ややこしい事態にならず、逆によかったです。
先日、あーちゃんが通っている糖尿病の病院に初めて付き添ってきた父。先生に対して良い夫を演じていましたが、あの日以来まったく姿を見せなくなりました。先生も「何だったんですかね? この間のは……」と小さくつぶやいていて、困惑している様子……。ただ、一度病院に来たあと父と少し話したときには「あの先生は糖尿病のことしかわからないから」と言っていたため、父が聞きたいのは認知症のことなのだと思いました。
というわけで、次に父が付き添いでやって来るのは認知症の診察日だろうと、私たちは臨戦態勢を整えて認知症の病院に向かいました。……しかし、父はまたも現れず。来ないのは構わないけれど、なんとなく腑に落ちず気持ちが悪かったのですが、病院の後、薬局で処方箋を出しているときに、薬局のドアからこちらをのぞく父の姿が……!
父いわく「病院が見つからなかった」らしく、診察は終わっているのに今からでも行きたいとのこと。私は病院への行き方を教え、父が歩き出したのを見届けてからすぐに病院に電話をし、あーちゃんの施設を探している話は父に絶対に言わないでほしいとお願いしました。結局、父は病院にたどり着けなかったようで、「次回こそ先生に会う」というメールが送られてきて一件落着。私たちにとっては、父が病院に行けなかったのは好都合でした。
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あーちゃんの様子を一番気にしていた父が、このまま何もせずに終わるとは思えませんが、ひとまず施設探しが水面下で進んでいることは知られずに済んだようです。一番警戒しないといけない存在が、一番あーちゃんの近くにいると思うと、ワフウフさん姉妹は気が抜けませんね……。
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