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ヴェネツィアの食文化「バカーロ」が楽しめる、東大通りの「Amici del Vino」。

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ヴェネツィアの食文化「バカーロ」が楽しめる、東大通りの「Amici del Vino」。

最近、立ち飲みが楽しめるお店が新潟にも増えてきました。東大通りにある「Amici del Vino(アミーチデルヴィーノ)」もそのひとつ。ヴェネツィアの「バカーロ」という食文化を広めたいと、駅南の「Osteria Benedetta」の若林さんがつくったお店なんです。お店ができるまでの経緯や、お料理のことなど、お話を聞いてきました。

Amici del Vino

若林 淳 Jun Wakabayashi

1982年新潟市出身。「にいがた製菓・調理専門学校えぷろん」で料理を学び、新潟や東京、イタリアで調理の経験を積む。2021年に新潟市中央区で「Osteria Benedetta」をはじめ、今年の4月に「Amici del Vino」をオープン。昨年イタリアに旅行し、いちばんの思い出はピエモンテ州の「トリュフ祭り」。

ヴェネツィアでの食体験を、新潟でも。

――「Osteria Benedetta」の取材から4年、新しいお店をオープンされました。こちらはどんなお店なんでしょう。

若林さん:ヴェネツィアの「バカーロ」というスタイルの飲食店をイメージしたお店で、「チケッティ」と呼ばれる小皿料理とお酒を気軽に楽しむことができます。ヴェネツィアでは、日本でいう「はしご酒」の文化が根付いているんですよ。

――若林さんは、以前から「バカーロ」の存在を知っていたんですね。

若林さん:以前ローマ空港にあるお店に行ったとき、「バカーロ」のスタイルを知りました。当時、洋食で立ち飲みが楽しめるお店があまりなかったので、衝撃を受けましたね。そのときから「こんなお店をやってみたい」って思いはじめたんです。

――ふむふむ。

若林さん:「Osteria Benedetta」をはじめて3年くらい経って、「そろそろ、『バカーロ』のお店をつくりたいな」と思ったんです。それで昨年の秋にイタリアに行って、現地のお店をいろいろ見て回ってきました。

――現地に行ってみて、いかがでした?

若林さん:すごくかっこいいお店を見つけたんですよ。「バカーロ」スタイルのお店は、パンの上に料理をのせて提供しているお店が多いんですけど、そのお店は小皿に盛られた料理がズラッと並んでいて。うちもそのお店みたいに、入口の目の前にショーケスを置いて、料理を並べることにしました。この店の内装は現地のお店の雰囲気にかなり近づけましたね。

――内装で特にこだわったことはありますか?

若林さん:小皿料理が並んでいるカウンターや、グラスを並べている壁にはワインの木箱を使っているんです。ちょっとでもヴェネツィアのお店みたいにしたくて。あと、ここはサクッと飲める場所にしたかったので、テーブルの大きさやカウンターの幅も結構悩みましたね。

――「Osteria Benedetta」さんの内装で使われていた緑色が、こちらの店内にも使われていますよね。考えすぎかもしれませんが、何か関係があるのでしょうか……?

若林さん:それを聞かれるとは思いませんでした(笑)。「Osteria Benedetta」の内装は、森をイメージしていたんです。緑色って落ち着くし、「Osteria Benedetta」の印象も残るかなと思って、この色を使っています。

――あの緑色には理由があったんですね。ところで、店名の「Amici del Vino」は「ワインの友達」という意味ですが、これにはどんな意図が?

若林さん:ワインに合うおつまみが楽しめるから、この名前にしました。お店を出すならこの名前にしようって決めていたんです。「Amici del Vino」は、このお店と「Osteria Benedetta」の前菜の盛り合わせの名前でもあります。

お店でお酒を飲むときの、新しい選択肢のひとつに。

──お店のオススメはやはり、「Amici del Vino」でしょうか。

若林さん:そうですね。生ハムや野菜、フルーツ、チーズが一皿で楽しめるので、テンションが上がると思います。生ハムやサラミはオーダーを受けてからスライスするので、香りも楽しんでもらえますよ。

――これを頼めば、いろんな楽しみ方ができるんですね。ドリンクのオススメはどれでしょう?

若林さん:「アペロール・スプリッツァー」ですね。ヴェネツィアではお馴染みの一杯です。現地ではオレンジを入れて飲むことが多いですが、オリーブを入れているお店も結構多かったんです。これが美味しいんですよ、つまみにもなりますし(笑)。あとは、イタリアのジンもご用意しています。他にはなかなか置いていないものもあるので、これも楽しんでほしいですね。

――ここに来たら一度は試したいです。ワインには、どんなこだわりが?

若林さん:一緒に働いているソムリエに選んでもらっています。イタリアワインを中心に、日本のワインも置いてあります。気候や地域の特性を踏まえながら、いろんな味わいを楽しめるようにしているんです。ワインも気軽に飲んでもらえたら嬉しいですね。

――ワインと一緒に楽しみたいのが、小皿料理です。こちらは若林さんがメニューを考案されているんですね。

若林さん:ヴェネツィアで定番の「塩鱈のペースト」や、季節の食材に合わせたものを置いています。「この食材使えるかも」と思って新しいメニューをつくることもあるので、定期的に来ていただいても飽きないラインナップになっていますね。

――季節が変わるたびに通いたくなります。このお店のオススメの使い方を教えてください。

若林さん:0次会や2次会に使ってもらえたら嬉しいですね。一杯だけでも大歓迎ですし、帰り道にちょっと寄るっていうのもいいと思います。テーブルやカウンター、立ち飲みの席もあるので、人数や目的に合わせて使ってもらえたらと思います。

――新潟駅前での楽しみ方が増えて嬉しいです。「Amici del Vino」をこれからどんなお店にしていきたいですか?

若林さん:このお店からイタリアを感じてもらって、ヴェネツィアの「バカーロ」の文化を発信できるお店にしていきたいです。夜だけじゃなくて、お昼や夕方の早い時間からお酒を楽しむスタイルが新潟に馴染むと嬉しいですね。「駅前で飲むならまずここ」みたいな、お酒を飲むときのルーティンに入るお店にしていきたいです。

Amici del Vino

新潟市中央区東大通2-2-9 トーカン万代第2ビューハイツ1F
TEL:050-8883-6656

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