「孫の面倒を見るのがたいへん」「50代息子がニート」etc.家族のお悩みデトックス
身近な存在だからこそ、ストレスが溜まる状況でもなかなか伝えられず、嫌な状態が長引いてしまうことも...。今回はそんな時の解決案をご紹介。女性の生き方アドバイザーの山脇由貴子(やまわき・ゆきこ)さんにお話をうかがいました。
※この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2025年2月号に掲載の情報です。
お悩み別に解決策を伝授
相手が「子・嫁・孫」の場合
家族が増えることで、楽しいこと・うれしいことが増える一方、人間関係が複雑になり、お悩みが増えてしまうことも。嫁姑問題や子どものひきこもりなど大人世代に「あるある」な問題もデトックスしましょう。
40代の子どもが独り立ちしません!
<お悩み>
40代になる娘と息子。共に結婚する気配もなく家にいます。月に生活費として5万円を払わせていますが、早く独立してほしい!(静岡県・三島愛子さん)
<解決策>
結婚する・しないは個人の自由なのでこの際置いておきます。でも、40代にもなって親元を離れず、自立していないのはダメ。自立を促し、家から追い出しましょう。「お父さんもお母さんも、今後は自分たちのことだけを考えて暮らしていきたいから」と伝え、子どもたちの分の家事は一切放棄を。「〇月末までに自立しなさい」と、期限を切って伝えるのもいいでしょう。それと、5万円は安すぎます。40代なら、家賃+食費+雑費で10万円は入れさせるべきです。
育児は終わったはずなのに
<お悩み>
近所に住む娘夫婦は共働きで、しょっちゅう孫の面倒を見なければなりません。土日くらいゆっくりさせて...。(広島県・林 かなさん)
<解決策>
孫はかわいいけれど、世話をするとなると疲れてしまうもの。「こちらも疲れているから、預かれない」とハッキリ断るか、月1回なり隔週なり、お世話をする日を決めてもらうようにしましょう。娘さん側は、母親のために良かれと思って預けている可能性もありますので、嫌なら嫌と口に出して言わなければ伝わりません。なお、母と娘だと互いに甘えがあり関係性がこじれてしまうこともあるので、言いにくいようであれば、あえて夫から伝えてもらうのもいいでしょう。
50代息子が、かれこれ30年間ニートです...
<お悩み>
一人息子がひきこもっています。私も夫もすでに80代。息子に自立するよううながしていますが、暴れて拒否されています。(東京都・佐藤敦子さん)
<解決策>
ひきこもりは、家族だけで解決できるものではありません。全国にひきこもりに関する支援機関・相談窓口が用意されていますので、まずはそちらで専門家に相談を。子どもが家を出ようとしないのであれば、シニア向けマンションなどを探して夫婦だけで「出て行く」のもいいでしょう。子どものことで悩みすぎて、お母さんが心を病み、ひきこもりになってしまった例もあります。自分たちが病んでしまったら元も子もありません。子どものことよりも自分の健康を考え、心を鬼にして手を離しましょう。
息子家族と、同居したくない!
<お悩み>
コロナ禍で収入が減った次男家族が同居したがっています。でも、嫁や孫と同居する自信がありません...。(千葉県・菊池菜々子さん)
<解決策>
次男さんは「困っているんだから、きっと親がなんとかしてくれる」と、そう信じている可能性があります。あれこれ言い分けをせず「同居なんて言語道断です」と、キッパリと断りましょう。子どもといえど、成人したら自立した大人として付き合うことが大切です。大人になるまでしっかり育て上げたんですから、「生活が苦しいのは分かりますが、あなたたちはもう立派な大人です。あとは自由に生きてください。私たちも自由に生きていきます」くらい言ってしまっていいんです。
嫁とは顔を合わせるたび、ケンカばかり
<お悩み>
気が強いお嫁さんと、まるで気が合いません。息子と孫だけで帰省してくれればいいのに!(東京都・浅野万葉さん)
<解決策>
無理して良い姑になる必要はありません。「お嫁さんとはうまくいかない。私たちに対し義理立てしないでいいので、お嫁さんに『無理に帰省しなくていいと伝えてほしい』」と、息子さんに言いましょう。ハッキリ伝えたほうが、お互いのためになります。
構成・取材・文/和栗 恵 イラスト/山村真代