無意識な「フキハラ&ちくちく言葉」で職場のモチベ下げていませんか?
相手を遠回しに攻撃する人いますよね~。不機嫌な態度で周りを威圧する「フキハラ」に加えて、嫌味たっぷりの皮肉っぽい「ちくちく言葉」。あなたは無意識でやらかしていませんか? 気づいたら周りから人がいなくなっていて独りぼっちになってしまうかも。
最近よく聞くフキハラって?
(コクハク編集部では人間関係にまつわる記事をご紹介してきました。そのなかから「職場でやりがちな態度」をピックアップしてお届けします)
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フキハラとは「不機嫌ハラスメント」の略。文字通り、不機嫌な態度で、不快にさせたり気を遣わせようとしたりすることをいいます。
まずは、よくあるフキハラを2つご紹介します。
1. 部下の失敗→態度急変
部下や後輩が大きなミスをしてしまうと、ちょっとイラッとしてしまいますよね。でも、仕事で失敗はつきもの。適切な指導をしてエールを送るのが上司や先輩の役目です。
逆に、部下や後輩がミスしたことをきっかけに、素っ気ない態度を取ったりきつい口調で接したりするのはフキハラだと捉えられてしまう可能性アリ。
部下・後輩が「自分のせいで上司・先輩が不機嫌に…どうしよう。泣」と萎縮してしまってもよくないですし、「こんな露骨に嫌な態度を取られるなんて、フキハラだ!」と感じられても仕方ありません。
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2. 契約不成立→ため息連発
商談したものの、契約が取れなかった…。こんなとき、誰だって気分が落ち込んでため息一つくらいつきたくなるもの。でも、会社でやったら?
周りの人が何度もため息をついていたら、「声をかるべき? それとも放っておいて欲しいかな?」と気を遣いますよね。
気を遣わせている時点で、フキハラだと捉えられてしまってもおかしくないんです。
職場で飛び交う? 大人のちくちく言葉一覧
後輩が締め切りを破ったり、同僚が仕事をなかなか進めてくれなかったり…。
仕事をしているとイライラすることも多いですよね。そんなとき、無意識にちくちく言葉を相手に投げかけてしまっていませんか?
子どものちくちく言葉は「アホ」「バカ」「マヌケ」などストレートですが、大人になるとーー?
続けては社会人が職場で使いがちなちくちく言葉を4つ、紹介します。
1. 「もういいです。自分でやるので」
後輩に仕事を教えているのになかなか理解してくれなかったり、提出されたものが自分が想定していたクオリティとはかけ離れていたり…。
そんなときに「もう自分でやるので」なんて吐き捨てる人いますよね。これは相手に「あなたは期待外れです」と言っているようなもの。
できる大人はなんて言う?
「ここまでやってくれてありがとう。あとはこちらで巻き取ります。何か不明点が出たときは、また相談させてください」と言い換えるだけで、印象が大きく変わりますよね。
2. 「私は反対だけど、好きにして」
自分の考えとは離れたものが採用されたときに、「自分は反対だけど、もうそれでいいよ」と投げやりになるのも、職場のモチベーションを下げています。
できる大人はなんて言う?
「じゃあ今回はこの案で進めよう。うまくいかないようだったら、次はこれを試したいんだけどいいかな?」と言える人こそ、器のでかい社会人です。
3. 「何を言っているか理解できない」
下手ながらも一生懸命話しているときに「何を言っているのか、全然理解できないんだけど」とバッサリぶった切ってしまうのも、大人がやりがちなちくちく言葉。
できる大人はなんて言う?
そこは、「具体的な例を挙げるなら、どんな内容?」と相手の発言を引き出すための質問を投げかけてあげると◎。
4. 「社会人何年目?」
誰かが失敗したときに、「君、社会人何年目ですか?」と嫌味っぽく言ってしまう人、多いですよね。
できる大人はなんて言う?
「ここはこう修正してくれる? この考え方は今後の社会人人生でも必要だから、マスターしてほしいな」とアドバイスに言い換えられるとスマートです。
フキハラ&ちくちく言葉は周りからの信用を失う
今回紹介したよくあるフキハラやチクチク言葉は、ひと昔前ならスルーされていたかもしれません。
相手に非がある場合、不機嫌になったり、毒を吐きたくなる気持ちはわかるのですが、それで相手が成長することはありませんし、自分のイメージダウンになるだけ。
風通しの良い職場づくりのためにも、大人の余裕をもって仕事に臨みたいですね。
(2024年8月、2024年9月の初出をもとに再構成)
(コクハク編集部)