湘北短大 学園祭の伝統、時代へ 実行委員長の杉山さん
湘北短期大学(厚木市温水428)で10月19日(土)・20日(日)、湘北祭が開催される。
総勢76人からなる実行委員会が、運営管理、イベント、広報、制作、出展管理の各部門に所属して6月から準備を進めてきた。コロナ禍を経て4年ぶりの対面開催となった昨年は、在学生や卒業生、一般を合わせて約2500人が来場。同大の顔ともいえる湘北祭の実行委員長を務める杉山颯太さん(2年)に、本番に向けた思いを聞いた。
今年のテーマ「コネクト」には、歴代の学生から引き継いだ湘北祭のバトンを次代につなごうという思いを込めた。コロナ禍で中止やオンライン開催が続き、学生も大学職員も運営ノウハウを引き継ぐことが難しかった中、1年生だった昨年に実行委員に立候補。「先輩の手伝いをするくらいしかできなかった」と振り返るが、メンバーらは過去の湘北祭の映像を見るなどして、対面開催に向けたイメージを膨らませていった。
昨年の湘北祭が終わると、先輩から「来年は頑張れよ」と実行委員長の推薦を受けた。重責を感じたが、「先輩が残してくれたものを生かして頑張らないと」と快諾。手作り感あふれる恒例のイベントを中心に、「湘北祭らしさ」を感じられる2日間にしようと実行委員会をまとめ上げてきた。
同大の総合ビジネス・情報学科に在籍し、就職活動の真っ只中。「ものづくりなどのDIYが趣味なので、好きな分野を生かせる仕事に就けたら」と、ホームセンターなどの業界を志望しているという。
就活の行方も気になる中、「今は湘北祭の本番に向けた準備が一番」ときっぱり。実行委員長としての経験は、社会に羽ばたいてもきっと役立つはずだ。