<息子の多様性を受け入れて>育児に不参加のパパ。子どもの特性を相談できず悩む……【まんが】
これは4年前の話です。私はゆり。小1の長男まおとのママです。
旦那は育児は一切ノータッチ。まおとが生まれてからずっとそのような毎日を繰り返しています。そして私には旦那に言えていないことがあるのです。それは……。
私が旦那に隠していること。それは、まおとが小学校で特別支援学級に在籍していることです。
発達検査を受けるわが子。けれど旦那は……「必要ない」
早速、旦那に相談してみると……。
相談してみましたが旦那は不機嫌になってしまい、それ以上は何も言えなくなってしまいました。しかし私が見なくてはいけないのは旦那ではなく、目の前の子どもです。旦那には「必要ない」と言われましたが、私には「必要」だと感じられました。そこで旦那には言わずに、まず就学時前の相談が行われる前も市の療育相談に行き、まおとに関する今までの行動、家で私の目から見た心配なことなどをいろいろと相談しました。
とても悩みました。悩んで悩んでネットの記事を読みあさり、紹介してもらった発達検査も受けさせました。しかし診断がくだることはありませんでした。まおとはグレーゾーン。通常の学級でもいけます。でも私の目から見て、通常の学級にいるより特別支援学級にした方がのびのびまおとの力が発揮できるかなとの結論に至りました。この件を旦那に伝えたのですが……。
何を伝えようとしても、子どもの特性を理解しようともしてくれない旦那。旦那とは話し合うことができず、最終的には私の判断になってしまいました。学力的には問題がなさそうですが、私が今までまおとを育ててきたなかで感じ続けてきた不安はぬぐえません。まおとが一番笑顔になれる場所で学校生活を送ってほしいなと思い、学校側にも理解を得たうえで私1人で決断しました。現在小1のまおとは、特別支援学級に在籍しています。実は旦那にはこのことは言っていません。この話を見た方は驚かれるかもしれませんが、ここまで言わずにきてしまいました。
特別支援学級で過ごすわが子。旦那に告白した反応は……
まおとに参観のことを聞かれ、私は内心ドキッとしました。今まで幼稚園時代のまおとの参観、運動会などは、すべて出張や仕事でこられなかった旦那。しかし今回は土曜参観。もう隠すことはできないかな。そんなことが私の頭をかすめました。
夫婦の間で隠し事があるのは、何も知らないまおとに悪いと感じていました。それにまおとがのびやかに楽しく過ごせている最高の場所を隠すようなことはしたくありません。しかしまおとの特性に寄り添わない宣言をしたような旦那を説得し続ける力は、私にはありませんでした。
普通にこだわる旦那。事務的な愛情を向けられ別々の道へ
この事態を妹に電話で相談してみました。
妹の言葉にハッとした私。今後も続くまおとへの支援教育。わが子の一番安心して学べる最高の場所を、これからも悪い場所だなんて思い続ける旦那との未来はないのかな……と。参観日の夜、私は旦那へ話しかけます。
この日以降、旦那と会話をしないまま1週間が過ぎました。するとある日の夜、旦那が一枚の紙を渡してきました。
紙には「これからも生活費は出すが、特別支援学級にいることに納得していない」といった、旦那の考えが書かれていました。悲しいけれど、この人はまおとへの働きかけはしたくないようです。ただ正直、私も手のかかる子どもを抱えて、仕事をしながら育てていくのは難しいと考えていたのも事実です。せめてお金だけでも心配しなくても良い環境であれば、それに越したことはないでしょう。それがたとえ現実を受け入れてくれない父親であっても、今のまおとにとっては「環境を変えない」ことが一番だと思ったのです。 何が正解かはまだわかりません。家族にはいろいろな形があると思います。「旦那が変わらない」わが家ではこれが最善でした。ただ、まおとがもう少し大きくなったら、父親の対応をどう理解するか。それまでに、まおとの成長を見守りつつ、私自身も自立ができるように経済基盤を整えていこうと思っています。
※療育相談などの内容は一個人のケースであり、すべての人に当てはまるわけではありません