高卒者に対する差別発言めぐり損害賠償請求訴訟 中川幹太上越市長側は争う構え 第1回口頭弁論
中川幹太上越市長の高卒者に対する差別的な発言で精神的苦痛を受けたとして、元市議で鑑定人の早津輝雄さんが中川市長に1000円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が2024年11月27日、新潟地裁であり、市側は請求棄却などを求め、争う姿勢を示した。
訴状などによると、中川市長の発言は、「多くの市民に計り知れない深い心の傷を与えた」と同時に、原告の早津さんが「耐え難い屈辱を受けた」として1000円の損害賠償を求めている。また、発言が「差別されない権利」の侵害や、名誉毀損に当たるとして、裁判所の判断を求めている。
市側は答弁書で、損害賠償請求については「発言は原告について述べたものでない」として棄却を求め、違法性の確認については、「不適法」として却下を求めた。
早津さんは取材に対し「発言が法律に違反するということを裁判所に判断してもらいたい」と話した。中川市長は秘書課を通じて「代理人弁護士を通じて市としての主張を伝えたところであり、引き続き、代理人弁護士と協議しながら対応する」とのコメントを出した。
次回の弁論は来年1月10日に予定されている。