フェンシングで全国準V ブイ・マイ・チーさんが快挙
厚木市のフェンシングクラブ「厚木フェンサーズシルバーチャリオッツ」に所属するブイ・マイ・チーさん(厚木第二小6年)がこのほど、沼津市で開催された第10回全国小学生フェンシング選手権大会の小学5・6年生の部女子エペ個人戦に出場し、準優勝を飾った。チーさんは夏には日本代表として海外の試合に派遣される。
全国の強豪と激闘
同選手権は日本フェンシング協会が主催し、小学5・6年生の部女子エペには全国から56人が出場して熱戦を繰り広げた。
これまでに小さな大会での優勝経験はあったものの、全国大会での準優勝という結果に、チーさんは「うれしかった」と控えめに喜びを語った。
特に印象に残ったのは決勝トーナメントの初戦で「これまで得意としていたカウンターを封じられ、相手の剣をまく戦法に苦戦を強いられた」と話す。激戦の末、試合は一本勝負までもつれ込んだが、チーさんは冷静にこれを制して勝利した。
決勝戦では、過去にも対戦経験のある選手との勝負となった。序盤は互角の戦いを繰り広げたが、後半に入ると徐々に劣勢となり、惜しくも優勝を逃したものの、自己最高記録となる全国準優勝を果たした。
五輪出場夢見て
チーさんがフェンシングを始めたのは小学3年生のとき。通っていた英語塾の講師で、同クラブを運営する坂場和代さんに誘われてフェンシングを見学したことがきっかけだった。「自分でも何かできることを、結果を残したい」という強い気持ちがあったと当時を振り返り、その日のうちにクラブに入ることを決めた。
坂場さんは「チーさんは普段はあまり感情を表に出さないタイプだが、準優勝は喜びでいっぱいだったのでは」と活躍をたたえる。現在は、町田や八王子など市外の練習会やレッスンにも参加して技術を磨くチーさん。今後の目標は「オリンピック出場」といい、世界を見据えて腕を磨く日々だ。