絶対に裏がある!父の行動に疑念を抱くも、その気持ちは母に届かず #母の認知症介護日記 149
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
通帳の再発行を巡る父と姉・なーにゃんの言い合いを目の前で見ていた母・あーちゃん。ワフウフさんはその後の様子が心配でしたが、まるでそれがショック療法だったかのように、シャキッとする日々が続いていてひと安心。そして、そのままお正月を迎え、ワフウフさんの家で姉夫婦や孫たちと楽しく過ごしました。それがよほど楽しかったのか、あーちゃんは何度も何度もワフウフさんにお礼を言ってくれて、さすがにワフウフさんも苦笑い。相変わらず病院に付き添いたがる父のことも、帰りにお茶をおごってほしいからだと信じているようで、そんな理由ならもっと平和なのに……とワフウフさんは思ってしまいました。
心の中まではどうしようもない
最近、父があーちゃんの病院について来ようとするため、ワフウフさん姉妹は病院の予定を大きく紙に書いてあーちゃんに渡すのをやめて、前日の電話確認のみに変更しました。しかし、変更して早々に待ち合わせがうまくいかないトラブルがぼっ発……。約束の時間をだいぶオーバーしながらも、最終的には会えたのでよかったのですが、どうすれば父に知られることなくちゃんと待ち合わせができるようになるのか、ワフウフさん姉妹の悩みは尽きません……。
今日は認知症の病院へ行く日。待ち合わせに現れたあーちゃんは、ウィッグを着けていました。
なくしたウィッグかと思って見てみると、違うようです。一体どうしたのか聞いてみると……。
あーちゃんは、父が買ってくれたと答えました。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の実父、あーちゃんの夫
値段を聞くと、高額……。
こんなことを言っていた父が、27万円ものウィッグを買うとは思えません。きっと、それ以上の収入があったはず……。
ウィッグを買うより先に、もっとやることがあるのでは……? と私は怒りに震えていました。
父があーちゃんのことに首を突っ込むようになってから、私たち姉妹と父は衝突が絶えません。
そんな私たちを見て、あーちゃんはいつも申し訳なさそうにしていますが……。
今回、ウィッグを買ってもらったのは相当うれしかったようです。
そして、そのまま脳内はお花畑になってしまったよう。父への嫌悪感はどこへやら……。
すべて認知症のせいだとわかっていても、あーちゃんがまだ父に期待しているのを感じると、なんだか複雑な気持ちになってしまいます。
認知症の病院へ行く日。待ち合わせ場所に現れたあーちゃんは、ウィッグを着けていました。それは初めて見るもの……。一体どうしたのかあーちゃんに確認すると、『ウィッグを着けないと老けて見えるのが嫌だから買わせて』と言って、父が買ってくれたと言います。ちなみに金額は27万円! そんな高額なものを父がプレゼントするとは思えませんが、あーちゃんの部屋からそれ以上のお金を手に入れたと考えれば話は別……。正直、ウィッグを買うなら生活費を渡してほしいと思ってしまいます。
しかし、想像以上に厄介だったのは、あーちゃんが父の行動にまったく疑念を持たず、素直に喜んでいること。認知症になっても気持ちは最後まで残ると言われているようですが、あーちゃんを見ていると父への恐怖や嫌悪感とともに、父の改心を望む気持ちも残っていることがわかります。
私たち姉妹が父と衝突しているときは、すごく頼ってくれたり感謝してくれているあーちゃんですが、なんの警戒心も持たずに父と出掛けて、父の行動を素直に受け止めている姿を見ると、すごくやり切れない気持ちになります……。
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とにかくお金に執着する父の姿を見ていると、ウィッグをプレゼントするとは思えないですよね……。でも、素直に喜んでいるあーちゃんには、何を言っても受け入れられなさそうです。すべて認知症のせいだと頭ではわかりつつも、やはり自分たちがしてきたことを否定されたような気がして、ワフウフさん姉妹は複雑な気持ちになってしまうのも仕方のないことだと思います。
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