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ICT導入に積極的な建設会社、砂子組の取り組みとは?

文化放送

2月3日放送の「L is B presents 現場DX研究所」(文化放送 毎週月曜日20:00~20:30)は、株式会社砂子組代表取締役専務の砂子晋太郎氏、土木部土木課次長兼企画部ICT施工推進室の八戸政人氏、土木部土木課技術員兼ICT施工推進室の高畠優花氏をゲストに迎え、ICT導入の取り組みや今後のビジョンなどについて詳しくお話いただいた。

松井佐祐里アナ(パーソナリティ)「まずは企業プロフィールをご紹介致します。株式会社砂子組は、1946年に創業しました。北海道に本社を構え、全道エリアの土木、建築工事を主体に、石炭事業も手掛ける総合建設会社です。堅実な経営を続けており、施工現場にドローンや、3DデータなどのICTを導入し、2016年には日本初の“i-Construction対応型工事”の第1号を砂子組が受注しました。そして新技術の習得・研究や積極的な設備投資を通じた、人材育成に注力しつつ、地域に根差し、安定した働き方の実現に向かい、さらなる成長を続けています。改めまして事業内容を教えて下さい」

株式会社砂子組代表取締役専務・砂子晋太郎氏「土木工事、建築工事と石炭を資源事業部という名前で扱ってます。石炭の採掘をして製品を作って、電力の方に供給するという三本柱で事業は行っております」

L is B代表・横井太輔氏(パーソナリティ)「八戸さん、高畠さんの仕事内容を教えてください」

土木部土木課次長兼企画部ICT施工推進室・八戸政人氏「私は元々、土木の技術者です。特に農業土木を基本に、今は50歳を超えてますけど20代の時からずっと現場で技術者をやってきました。その上で、今はICTサポートをする仕事をしているところです。ですので、技術者の目線を通してどう現場にICTを落とし込むかというのが私の仕事になります。」

土木部土木課技術員兼ICT施工推進室・高畠優花氏「私はICTについての仕事を主にやってるますが3次元設計データの作成やドローンで測量を行ったり、そのデータで出来高の算出を行ったりBIM、SIM関係の仕事をしてます」

松井「力を入れている取り組みは何ですか?」

砂子「人材育成です。DXも進んでいって省人化もされていくんですけど、どう使うか考えてやっていくのは人です。また労働集約型産業の最たる業界だと思いますので、人の成長が中心にあるかなと思います」

横井「いつ頃からICTによる事業推進を始められたのでしょうか?」

砂子「最初は2009年にICT建機(建設機械)をまず現場で動かしてみました」

横井「ICT建機と普通の建機って何が違うんですか?」

八戸「ICT研究は概ね衛星からの情報を得て、自己位置をきちんと推定して、その中で設計データと3次元設計データをインプットすることで、その通りに案内されます。また、マシンコントロールでセミオートの状態で、例えば掘削面より掘り込まないといった機能を用いて作業をするというのがICT建機です」

松井「ICTの推進によって効果はいかがですか」

八戸「最初は研究初期投資がかかります。普通の建機の何倍もの価格もします。徐々にやっていくうちに上手にうまい使い方、組織に合った使い方ができていくようになると利益に跳ね返ってくるのがICTだと思います」

横井「今後のビジョンを教えてください」

砂子「もっといろんなことにどんどんチャレンジしていきたいと思ってます。お金がかかるとか、できる人がいるのかとか、継続性があるのかとか色々な課題はやる中で当然出てきます。ですが、チャレンジすること自体が、企業風土とかにすごく影響が出てくると思います。例えば、若手の職員が、何もチャレンジしない上司とやってみようという上司とでは、やっぱり育ち方も違うし思考が変わってきます。成功しても失敗しても、チャレンジすること自体がまず一つの成功のステップになるんじゃないかと思います」

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