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マイケル・シェンカー「『STRANGERS IN THE NIGHT』はいわばUFOのベスト・アルバムのようなもの」

YOUNG

マイケル・シェンカー

9月20日、マイケル・シェンカーがUFOのセルフ・カヴァー作『MY YEARS WITH UFO』をリリースした。現在発売中のヤング・ギター2024年10月号に掲載されている、表紙巻頭特集のマイケル・シェンカー最新インタビューの一部をウェブで公開! 新作に参加した豪華ゲスト・ミュージシャンとの関係や、ファンの間で話題となっているギブソン製フライングV回帰の経緯などを存分に語ってもらった!!

’72年から’78年に掛けて書かれた曲の音楽の大半は俺が作ったものだった

YG:『MY YEARS WITH UFO』はタイトルからも想像できるように、あなたがUFOの一員として制作した最初のアルバム『PHENOMENON』(1974年)から50年を記念して制作された作品ですね。この構想はあなた自身がずっと温めていたものだったのですか?

マイケル・シェンカー(以下MS):ああ、そうだ。俺がUFOに加入したのは1972年のことで、1973年にはツアーを行ない、『PHENOMENON』をレコーディングした。そして、1974年にアルバムがリリースされた。だから、50周年なんだ。あと、これは長年の間に気づいたことなんだけど、リマスター盤には(制作のバックグラウンドに関する)情報がほとんど記載されていない。曲名とバンド名だけで、情報がなかった。それでこの機会を活用して、これの何たるかを新しいファンに知らせたかったんだ。情報や詳細、曲のクレジットといったものをね。

YG:収録曲は基本的に1979年発表のライヴ盤『STRANGERS IN THE NIGHT』に準じており、収録順もほぼそれを踏襲していますね。

MS:『STRANGERS IN〜』はいわばUFOのベスト・アルバムのようなものだからね。年月と共に発展していったもので、『PHENOMENON』から始まり、アルバムを作り、するとツアーに出ることになり、ライヴでアルバムから何を演奏するかバンドで決めて何曲か選ぶ。それから次のアルバム『FORCE IT』(1975年)を作り、またそこからライヴ用に何曲か選ぶ。そうしてアルバムを5枚レコーディングした頃には、ベストな曲を選ぶようになっていたんだ。だから、『STRANGERS IN〜』はライヴ作品ではあるけれども、基本的にベスト・アルバムと言えるものなんだよ。そして、その時代に書かれた曲……つまり’72年から’78年に掛けて書かれた曲の音楽の大半は俺が作ったものだった。だから、そこも強調したかったんだ。

YG:『STRANGERS IN〜』を意識したからか、『MY YEARS WITH UFO』で聴かれるサウンドも、非常にライヴ感に溢れるものになっていますね。

MS:そう、俺が作った楽曲がベースになっているのは今話した通りだけど、同時に全体がとても興味深いものになっている。このアルバムのサウンドが、スタジオとライヴの中間のようなものになっているからだ。これはとても珍しいことで、俺はこんなことはこれまでやったことがなかった。とても興味深いタイプのミックスだ。

YG:この選曲、曲順は自然に決まったのでしょうか? これら以外に候補曲はありましたか?

MS:なかった。『STRANGERS IN〜』がパワフルなアルバムだと思ったからね。俺が招いたミュージシャンはみんな、このアルバムからの曲には馴染みがあった。スラッシュがスタジオにやって来ると、「マイケル! 君は俺のお気に入りを全部選んでくれたんだね!」と言っていたよ(笑)。そういうことだったんだ。ベスト・アルバムなんだから、他の曲を選ぶ必要がどこにある?

YG:なるほど。今スラッシュの名前が出ましたが、本作はマイケル・シェンカー・グループ(以下MSG)の近作と同様…、いや、それ以上に多彩かつ豪華なゲスト・ミュージシャンを迎えた作品に仕上がりました。参加ミュージシャンは、どのようにして決めていったのですか? あなた自身が「あの曲は○○に歌って欲しい」というアイデアを出したのでしょうか? それとも共同プロデューサーのマイケル・フォスから進言されることも多かったのでしょうか?

MS:様々なパターンがあったよ。いろんな形で事が進んでいったんだ。まず、俺がきっかけで参加が決まったゲストから話すと、スティーヴン・パーシー(vo)とは“Monsters Of Rock Cruise”(註:2023年に開催されたフェス)で偶然会ったんだ。彼が両手を広げて俺のところにやって来て、「マイケル、愛しているよ!」と言ったんで、俺は「スティーヴン、俺のアルバムで歌わないかい?」と言ったのさ。俺は“Monsters Of Rock Cruise”で彼のバンドで彼が歌うのを観たけど、素晴らしかった。とても良かったよ。

〜続きはヤング・ギター2024年10月号でお楽しみ下さい!

(Pic: Tallee Savage)

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