「リファ」好調でMTGが今期3度目の上方修正 スマートリング事業は終了、株価は3日続伸
美容ブランド「リファ(ReFa)」やトレーニング機器「シックスパッド(SIXPAD)」を展開するMTGは7月23日、2025年9月期の通期連結業績予想を上方修正した。売上高は従来予想の930億円から960億円へ、営業利益は93億円から96億円へ、当期純利益は57億円から65億円へとそれぞれ引き上げた。業績予想の上方修正は、今期で3度目となる。
主力製品「リファ」の国内外での売れ行きが堅調に推移しているほか、今年7月に本格展開を開始したリカバリーウェアの新ブランド「ReD(レッド)」が市場で好調な立ち上がりを見せたことが、今回の業績見通しの上振れ要因となった。
この発表を受けて、翌24日の株式市場ではMTG株が買われ、前日比70円高(+1.51%)の4,700円で取引を終えた。これでMTGの株価は3営業日連続の上昇となる。
一方で、MTGは同日、スマートリング事業を手掛ける英国子会社のMcLEAR LIMITEDの解散も発表した。非中核事業の整理による経営資源の集中を図る。これにより、約9億円の特別損失を計上するが、同時に法人税などの減額効果も見込まれ、結果的に当期純利益は約5億円の増益となる見通し。
「リファ」「シックスパッド」の主力製品に加え、新規事業の成功と不採算事業の整理が並行して進むMTG。経営の選択と集中が、株価や投資家からの評価にもつながっているとみられる。