渋谷小学校6年2組 地元の店に手作り広告 24店にお届け
渋谷小学校(高島裕樹校長/617人)の6年生児童が4日、高座渋谷駅周辺の飲食店などをまわり、各店を紹介する手作りのポスターを届けた。「地元のお店を知ってもらい地域活性のお手伝いを」と6年2組の27人が学習の一環として取り組んだ。
この日は、6年2組の児童11人が担任の柿沼寿和教諭(43)と1時間かけて各店をまわった。
児童自作のポスターには店の名称や電話番号、扱っている商品やサービスの特徴などが写真やイラスト入りで紹介。「ふとんのナカヤマチェーン高座渋谷店」の星武店長(48)は「地元の子どもたちが頑張って作ってくれて、うれしいの一言。外から見やすい所に貼らせていただきたい」と話していた。
「地元に関心を持つきっかけを作り、地域の人たちとの交流を通じて愛着を持ってもらおう」と柿沼教諭が発案。高座渋谷商店会(吉川聡会長)が昨年11月ごろ、同校から協力の打診を受けこれを快諾した。
児童らは手分けして24の店を訪問し、店主らと掲載内容を打ち合わせ。画用紙を使ってイラストの下描き、色塗りなどの作業を進めた。完成したポスターを店主に届けた木下蒼太さん(12)は「商店会を盛り上げようと作った。出来は89点。でもお店の方が喜んでくれてうれしかった」と笑顔で振り返った。
柿沼教諭は「子どもたちにとって地元のご協力あってこその貴重な経験になった」と謝意を述べ、同校の卒業生でもある吉川聡会長(62)は「商店会と地域の子どもたちとの温かい世代間交流をこれからも大切にしたい」と話した。