『クレヨン王国』シリーズがバレエに!K-BALLET TOKYO山本雅也と岩井優花を迎え、日本発新作バレエ『クレヨン王国の十二か月』上演決定
作・福永令三、絵・三木由記子による日本が誇る不朽のファンタジー児童文学『クレヨン王国』シリーズ(講談社青い鳥文庫)の1作目である『クレヨン王国の十二か月』が、K-BALLET TOKYOを代表する日本屈指のダンサーたちと、ジャンルを越えて活躍するクリエイター末原拓馬(おぼんろ)を迎え、バレエ化されることが決定した。
クレヨン王国を治める・ゴールデン王(山本雅也)と、シルバー王妃(岩井優花)――色を失い崩壊する危機に瀕したクレヨン王国を、王妃はたった一人選んだ少女・ユカと共に12の試練に打ち克つ旅へと出る。色とは何か、心とは何か。クレヨン王国の再生と、少女の内なる葛藤が重なりあう壮大な成長の寓話が、圧巻の世界観とダンスで描かれる。
また、ユカをはじめとする作品を彩る子役オーディションの開催も決定。オーディション募集詳細は公演HPを確認してほしい。
今回のバレエ化では、「原作の精神を継ぎながら、まったく新しい舞台体験を創る」ことがコンセプトだという。台詞を廃し、“これまでのバレエ”にも、“これまでのクレヨン王国”にもなかった、まったく新しい舞台芸術の誕生に期待しよう。
■総合演出・音楽:末原拓馬コメント
何年も、何十年も繰り返し語られ、思い出すことが心をあたためてくれる御守りになる場所を創りたいと考えました。僕らは今、愛と夢、そして痛みさえも抱きしめて生き抜くための、寓話世界を創ろうとしています。
『クレヨン王国の十二か月』は、まさしく世界に誇るべき日本のファンタジー作品です。
日本の四季折々の美しさが繊細に描かれ、溢れる生命への讃美が、忘れていた極彩色の感情を僕らの中に呼び起こしてくれる――そんな力を持った物語です。
台詞のない総合芸術・バレエという形だからこそ、みなさまの想像力が無限の翼を得ると信じ、どうにか舞台化できないかと奔走してきました。その想いが多くの素晴らしい仲間と結びつき、ついにこの公演が生まれます。
この世界は残酷で、けれど美しい。舞台を観たそのときに、あなたが世界の美しさにもう一度目を見張るための懐かしくて新しい「王国」が、どうかあなたの中にも芽吹きますように